神戸市立博物館で開催されていた「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」を見に行ってきました。
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
本展では、古都エディンバラの中心にあるスコットランド国立美術館が収蔵しているスコットランドが誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示しています。また、イングランド出身の画家に加え、スコットランド出身の画家たちの名品も多数出品され、合わせて約90点の作品が出品されています。
それらの作品を見て、いくつか印象に残ったことをご紹介します。
肖像画については、等身大ほどの大きな作品が多く、それらはとても迫力がありました。
ある風景画に描かれているのは、私自身英国の知らない風景なのですが、見ていてとても落ち着きます。そして、その場に自分の身を置きたくなります。
ナイアガラの滝を描いた作品はとても大きな作品で、見ているだけで滝の水しぶきを浴びそうです。
若きベラスケスの作品である老婆が卵の料理をしている絵は、平面に描かれているのは間違いないのですが、とても写実的で鍋や食器など立体的に見えるのが不思議です。
作品の中には、とても小さな作品もあり、細かく緻密に描かれているところは、どのような筆さばきで描いたのだろうかと思います。
男女の求愛のシーンを描いた三枚の縦長の絵がありましたが、これらは部屋のいくつかの窓枠の隙間を埋めていたらしく、当時は窓からの風景とこれらの絵と両方を楽しめたのでしょう。
このように、いろんな画家の様々な作品が展示されていますので、その中にはなせか気になったり、惹かれたりする作品があるかと思います。可能であれば、何回かに分けてじっくり鑑賞したいものです。