過去にこれまで読んできた本について、読んだあとに書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
悪い言語哲学入門 和泉悠(著)
自分たちが普段使っている言葉について、哲学と言語学の観点から解説している。
悪い言葉を題材にしているが、それに限らず、どんな言葉でも哲学的に考えるといろんな解釈ができるものだ。
それを考えると、同じ言葉でも私たちが何気なく色んな意味で使い分けているのは、すごいことかもしれない。
釣りの名著50冊 世良康(著)
古今東西の釣りを愛したいろんな小説家や著名人が書いた釣りに関する名著が50冊紹介されている。
海や川のいろんな魚の釣りがあるが、どの釣りも奥深く魅力的に描かれている。
そして、それぞれの著者の釣りに対する思いが半端ない。
実際に釣りに行かなくても、これらの名著を読んで釣りを楽しみたい。
人類と神々の4万年史 ニール・マクレガー(著)
人はいつの時代でも、何らかの神々を信じて生きている。
そして、信じている神々が違うことで争いも起きている。
人が社会を形成していくために信じるものを共有する必要があることは、現在の世界で起こっているいろんな対立を見てもわかる。
人々が団結するためには信じるものが必要だが、人によっては信じるものが違うということを認めることはとても重要だと思う。
いかにして問題をとくか G・ポリア(著)
大学教授の著者が、数学の問題を解こうとする教師や学生のために書いた本。
問題を解くときには、まずは似ている問題がないか、使える定理がないか考えることが大切だと解いている。
数学の問題だけではなく、日常生活やビジネス上の問題でも同様のアプローチが役に立つと思う。
また、問題がなかなか解けない時には一旦解くことを中断すると、後ですばらしい考えが浮かぶことがある無意識の仕事についても述べている。
夕べの雲 庄野潤三(著)
東京郊外の自然豊かな環境の一軒家に住む家族、主人公と妻、3人の子供の日常生活を描いている。
何か特別なことが起こるわけではないが、それがとても身近なことに感じる。
そして、それがまさに家族の団らんというのだろう。
季節ごとに木々や花や虫などとの交流もあり、ある意味豊かな生活だなあと思う。
皇族 小田部雄次(著)
天皇と血の繋がりがある皇族について、私自身はほとんど何も知らなかった。
明治維新後に法整備されて制度が確立されたが、戦後多くの宮家が皇籍を離れるまでは、天皇や軍部に少なからぬ影響を与えていたようだ。
血族として特権を与えられたり、剥奪されたりと時代に翻弄されているようなところもあり、大変だっただろうとも思う。