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過去に読んだ本:一言書評・読書ログ-60

ElasticComputeFarmによるPixabayからの画像

これまで読んできた本について、読んだあとに書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。

教団X 中村文則(著)

謎のカルト集団をめぐる物語。

この宇宙とは何か。人とは何か。考えさせられるところがある。

人の欲望が人並み外れたものになると、とても怖いものになる。

人は集団によってつながりを持ち、そこで承認されることを求める。

しかし、他の集団とは敵対心を持ってしまう。

この人としてのメカニズムは一体何なんだろう。

その裁きは死 アンソニー・ホロヴィッツ(著)

作家の私と元刑事が事件を解くシリーズ第二弾。

殺害された弁護士が手掛けていた裁判の関係者や過去のある事件にまつわる人たちが登場してきて、頭の中を整理するのが一苦労だ。

また元刑事も謎につつまれており、今後の作品で少しずつ解明されていくのだろう。

蜜蜂と遠雷 恩田陸(著)

国際ピアノコンクールで天才たちが集い競う。

予選を重ねていくことで出場者が成長をしていく。

他の演奏者に刺激を受けて自己が変革していく。

何事も高いレベルになると相乗効果はすごいのだろう。

また音楽の持つ力について感動させられる。

人類が古代から音楽を奏でてきたゆえんだろう。

日本の凄い神木 地球の歩き方 本田不二雄(著)

全国の神木と呼ばれる巨樹を紹介している。

神が宿るといわれるだけあり、どれも神秘的な雰囲気がただよい、実際に見ると何か感じるものがあるような気がする。

神聖なる木に会いに山へ入るときには、山にあいさつをするという話があり、古来の日本人に考え方に触れたように思った。

なお、スギが日本固有の種だということを初めて知った。

みかづき 森絵都(著)

学習塾の経営に心血を注いだ女性とその一家の物語。

戦後の塾の始まりの時期から立ち上げた自分たちの塾を拡大して必死に守り抜いていくところは、その原動力は何なんだろうと少し怖れさえ感じる。

学校という場から見ると塾は日陰の存在であるように思われるが、ともに子どもたちの成長を願う場ではあるのだろう。

罪の声 塩田武士(著)

未解決に終わった「グリコ・森永事件」をモデルにした小説。

当時、自分は子供だったので、詳細はよく覚えていなかったが、犯行に子供の声が使われていたことは驚いた。

どのような経緯で自分の子の声を使うことになったのか、使われた本人は今どのような気持ちでいるのか、真実はわからないが、様々なことを考えさせられた。

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