2010年前後頃から読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
沖縄文化論 忘れられた日本 岡本太郎(著)
沖縄独特の日本人の根底にあるような意識について語っている。
日本は東アジアでも独自の文化を持っている。中国や朝鮮とも違う。
すべての物に神が宿る。永遠のものはない。固執するべきものもない。
御嶽が本来の姿でないか。神社や寺は中国文化ではないか。
改めて日本人とはと思う。確かに中国人とは違う。
太平洋の島で育った独自の文化とは一体なんだろう。
キャッチャー・イン・ザ・ライ JDサリンジャー(著)村上春樹(訳)
青年の僕が学校や家族の話をする。
同級生、女の子、兄弟、妹、先生、両親、独自の視点からの語りは著者らしい。
みんなその頃はシニカルになるのかな。
自分のプライドもあるし、今の自分では理解しづらい。
昔の自分はどうだったかな?
ワタシの夫は理系クン 渡辺由美子(著)
マンガオタクの部分はよくわからないけど、共感することが多い。
男性と女性の思考が違う。女性の心理はよくわからない。
たぶん理解や受容しようという心構えが大切だと思う。
神去なあなあ日常 三浦しをん(著)
三重の山奥で横浜の青年が林業を経験していく。
自然の驚異やすばらしさを感じさせてくれる。
村人の自然に対する敬意やこだわらないところは見習うべきかも。
都会とは違う人とのつながりもある。
自然に囲まれた生活も違った良さがあるのだろう。
憂鬱たち 金原ひとみ(著)
うつ病の神田憂、カイズさん、ウツイくん。
いろいろシチュエーションを変えて、3人が登場する短篇集。
若い女性の心境、変な中年男性、若い男性。
面白い描写もあるし、感心するようなところあり。
よくわからない部分もあるけど、自分があまり繊細ではないからかな?
どこか遠くへ 種田陽平(著)
きれいな絵、懐かしい風景、子供の頃を思い出す。
映画館に取り残されたときの不安な気持ちはよくわかる。
学校の暗い廊下、気味が悪かった。
懐かしい場所に戻ってみたいような、そうでないような。
でも、未来に向かうほうが前向きだよね。