これまで読んできた本について、読んだあとに書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
日本列島はすごい 伊藤孝(著)
日本列島の成り立ちを地学の専門家である著者が解説している。
ユーラシア大陸の東端から分離した日本列島は、大陸と比べると若い陸地らしい。
プレート境界近くにあるため、地下活動が活発で、太平洋の西端にあるため、常に湿った空気にさらされているようだ。
このような環境のため、自然豊かだが、一方で地震や台風などの自然災害にも見舞われる。
この列島で生きることは、ある意味いろんな醍醐味があるといえる。
国会議員という仕事 赤松健(著)
マンガ家である著者が参議院議員になり、国会議員という仕事についてマンガを混じえて解説している。
国会議員というのは、国の法律を作る人たちという漠然とした認識しかなかったが、法案がどのように審議されていくかがわかった。
また、著者はマンガなどの日本の文化を護り、それを通じて国際貢献をしたいという明確な志を持っている。
このような自分なりの志を持って議員になっている人は素晴らしいが、世の議員は議員になりたいだけに見える人が多いように思える。
世界は経営でできている 岩尾俊兵(著)
日常の様々な場面を著者が経営という視点で面白おかしく綴っている。
経営とは、人が幸せになるための価値を新たに創ることだと定義している。
その観点では、人が生きていくこと、つまり人生そのものにも経営が必要だろう。
新さかなの経済学 山下東子(著)
漁業という産業について経済学の観点も混じえて解説している。
この30年間、生産量、消費量だけでなく、就業者数も減ってきており、漁業はこのまま衰退していくのだろうか。
日本人にとって魚は、タンパク源の一つであり、日本の食文化を支える重要な素材であることを考えると、産業として生き残って欲しいと思う。
ただし、そのためには解決すべき数々の難問があるようだ。
ブッダ伝 生涯と思想 中村元(著)
仏教を開いたブッダの生涯とその思想について解説している。
日本の多くの宗派である大乗仏教では、人はいかにして救われるかに重きを置いているようだが、ブッダ自身は人はいかにして生きるべきかを説法してきたようだ。
この世のものはすべて移り変わるという真理を悟り、正しい真実の道を励むように諭している。
しかし、これは庶民にはなかなかできないことだろう。
138億年宇宙の旅 クリストフ・ガルファール(著)
ホーキング博士の直弟子である著者が、宇宙などの最新の物理学について、読者がその世界を実際に体験しているような解説で紹介している。
宇宙の果てのようなとても大きな世界から素粒子のようなとても小さな世界まで、物理学の世界を案内している。
これらの世界を理解するには、自分の頭の中でいかにその世界をイメージできるかが重要だ。
しかし、自分にとってはこれがとてもむずかしい。