これまで読んできた本について、読んだあとに書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
資本主義の中で生きるということ 岩井克人(著)
資本主義に対する著者の考え方などのエッセイ集。
貨幣や会社に対する著者の考え方については概ね賛同できるが、それが今後も普遍なのかどうかはわからない。
経済理論については近代からどんどん新しいものが出てきているが、その時代では適合していても時代が変わると合わなくなってくるものもあるようだ。
何にしても、唯一絶対の理論などないのだと思う。
ただし、我々が当分の間資本主義の世の中で生きなければならないのは確実だろう。
自分とか、ないから。 しんめいP(著)
東大を卒業したが、仕事も家庭もうまくいかず、ひきこもった著者が東洋哲学と出会い救われる。
その東洋哲学を著者なりに解説している。
著者によると、本題のとおり、そもそも自分というものはないというのが、東洋哲学の基本らしい。
自分というものを他と分けて考えるのではなく、他と一体であると考えると、自分だけの悩みなどないように思えてくる。
夜空に泳ぐチョコレートグラミー 町田そのこ(著)
様々な問題を抱えた女性たちを描く短編集。
シングルマザーとその息子、夫に浮気されている妊婦、常にさまよう気持ちを抑えられない女性、夫からDVを受けている女性。
言葉にすれば、典型的なイメージで一般化してしまいがちだが、それぞれにそれぞれの事情があり、その中で個々の人生を生きていることを理解するべきなのだろう。
努力革命 伊藤洋一、尾原和啓(著)
ChatGPTというAIを活用することで、努力のやり方をこれまでと変えることができると著者は主張する。
確かにこれまで行ってきた調査などは、ほぼAIに任せることができるだろう。
また自分の考えを整理するパートナーにもなってくれる。
そうすることによって、自分の意思決定に集中することができるだろう。
江戸・明治のロゴ図鑑 友利昴(著)
江戸・明治時代に使用されていた事業者や商品のロゴマークを紹介している。
ロゴマークの意味や由来や、それにまつわる逸話などもあり、なるほどと思わせるものがある。
一方で、現代より写実的な描写のロゴマークも多く、薬品などのロゴマークは今の感覚で見ると少しグロテスクなものもある。
当時はロゴのイラストで内容をわかりやすくしたのだろうが、今見ると笑えるものが少なからずある。
西洋の敗北 エマニュエル・トッド(著)
ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに米国と欧州などで今何が起こっているのかを歴史学者や人類学者である著者が解説している。
なぜこの戦争が起きて各国が様々な対応をしているのか、自分はよくわからないところがあったが、各国の価値観や思想をもとにその行動が解説されていてよく理解できた。
当たり前だが、米国の価値観が唯一正しいわけではなく、世界には様々な価値観があることを改めて認識させられた。
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