これまで読んできた本について、読んだあとに書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
マンガでわかるカルロ・ロヴェッリの物理学 ルーカ・ポッツィ他(著)
イタリア人アーティストとイラストレーターが量子重力理論という理論物理学についてマンガで入門書を制作した。
物理学者ロヴェッリの話から著者が理解できた、または説明できたと思っていることが描かれている。
入門書とはいえ、人間では知覚できないことをベースにしている理論なので、「それは一体どういうこと?」と頭をひねるところが多々ある。
世界はモノではなくプロセス、出来事でできているという説明は、なんとなくそうなのかと思うところはある。
マンガでわかるカルロ・ロヴェッリの物理学 ルーカ・ポッツィ他
自由へ飛び立つ翼の育て方 Ryucrew(著)
外資系エアラインのCAである著者が、どのようにしてCAになったか、またCAの仕事について語っている。
CAの仕事は、はたから見ているときらびやかに見えるが、実態は勤務時間が不規則で、とても体力が要る過酷な仕事のようだ。
また外国人スタッフとの考え方の違いに日本人として戸惑うことも多いようだ。
ネット世論操作とデジタル影響工作 一田和樹 他(著)
ネット上で様々な情報の操作や工作が行われている。
この現実は理解していたつもりだが、遥か過去から国家レベルで大規模に行われているようだ。
ネットに限らず様々なメディアがプロパガンダに使われてきたが、現代はそれらすべてを複合的に組み合わせるらしい。
普段我々が目にしたり耳にする情報については、公平な視点で伝えられているかを常に疑うべきなのだろう。
万物の黎明 デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ(著)
人類の歴史について新たな問いを投げかけている。
これまで人類は狩猟採集から農耕そして文明が発達して都市や国家を形成してきたと考えられているが、果たしてそれは本当なのかとあらゆる考古学上の発見から疑問を呈している。
人類ははるか昔から成熟しており自由な社会を築いていたのに、現代のほうが自由を奪われて閉塞されているという見方は同意できるところが多い。
万物の黎明 デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ
吹けば飛ぶよな男だが 渋谷龍太(著)
SUPER BEAVERというバンドのボーカルである著者のエッセイ集。
割とどうでもいいルールが自分には多いという、はたから見るとかなりめんどくさいと思われる著者が日々の出来事や思うことをユーモラスに綴っている。
後半には表題の書き下ろしの小説があり、これも読ませる物語だ。
著者の文章を読んでいると、とても言葉を大切にしているように思う。
文明の衝突 サミュエル・ハンチントン(著)
世界の文明を8つに分類して過去の対立を解説している。
日本を独自の文明であるとし、8つのうちのひとつとして挙げている。
30年ほど前に書かれた本だが、現在の政情を理解するうえで参考になる解説が多い。
大きな対立としては、西欧と非西欧が挙げられているが、これも未だに現在の大きな対立の一つだろう。
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