2010年前後頃から読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
ドンナ・マサヨの悪魔 村田喜代子(著)
生まれてくる赤ちゃんとおばあさんの対話
夫への人類愛が語られる
不思議な生命誕生の物語
海松(みる) 稲葉真弓(著)
海松とは海藻の一種
主人公が東京暮らしから三重の海辺の田舎町での生活に移る
果たして主人公にとって何が大切だったのか
自然の息づかいがあって読んでいると落ち着く
出星前夜 飯島和一(著)
寿安(ジュアン)が蜂起してから医者になるまで描く
天草四郎の乱が舞台
やむをえず蜂起するが、むなしさを覚え長崎で医療に従事することになる
悼む人 天童荒太
死者を悼む人が主題
誰かが死んだ人のことを覚えていてあげなければと思う
執着しないことが本当の愛
静人、巡子、倖世、蒔野たちの物語