私は本が好きで時間があれば本を読んでいますが、はたしてそれが自分にとってどのような意味があるのかと考えたり、せっかく時間を使って読むのなら実のある読書にしたいと思ってきました。そこで、これまで読書に関する本を何冊か読んだので、いくつか紹介したいと思います。
いずれの本でも、読んでインプットするだけではなく、アウトプットすることの重要性を説いています。
読書について ショウペンハウエル(著)
「読書は他人に物を考えてもらうことである」
「結局は時代や民族を超えた古典を読め」
この本には読書を否定するようなショッキングな言葉が並んでいますが、自分で思考することが大切だということを述べているのだろうと思います。
本はどう読むか 清水幾太郎(著)
半世紀近く前に出版された本で、昔の人の読書術がどのようなものかと読みましたが、今も昔も基本は変わらないと思います。
本書で私が共感した点を挙げてみます。
- 同じ本でありながら、読む時期によって感じ方が違う
- 教養書は生活を高める本である
- 読書からの知識を保存するためには、絶えずノートを利用する
- 書物は他人から借りずに、自分のものでなければならない
- 書くというのは、読書とは比較にならぬほどの精神的緊張を伴う
- 本を読んで学んだことを自分の文章で表現したときに、心の底に理解が生まれる
- 読書というのは書物と交際すること
- 洋書の場合は日本語で読むよりも、外国語で読むほうがわかりやすいことがある
大人のための読書の全技術 齋藤孝(著)
他人より早く読み、より深く理解するための読書術を、著者が斉藤メソッドとして本書で紹介しています。そして、本は他のどのメディアよりも、情報が整理され系統づけられているので、読書は現代人にとって不可欠だと述べています。
本書のなかで私がなるほどと感じた点を挙げてみます。
- 読書によって、その著者に私叙する。すなわち、師として仰ぎ学び、その師匠とともにいることができる。
- 森のような読書、幅広い読書が大切
- 文明の根幹を支える古典を読む
- 作品は読者が解釈してはじめて意味を持つので、読書はクリエイティブな行為である
- 音読は精読のために欠かせない技術
- 買った本とは一期一会だという気持ちで長く付き合う
- 本を書き写すと身になる
- 読書から何らかを得るためには、アウトプットを意識した読み方をする
- 読書によって、あらゆる仕事で必要な何となくみんなが思っている願望を読み取る力を養う
- 読書というのは孤独な作業である