自分が定年退職した後の生活を考えて、いくつか関連する本を読みました。
著者によって主張は異なりますが、共通するのは自分以外の何かに強制される生活ではなく、自分を中心に考えていくことが大切なようです。
定年後&定年準備 楠木新(著)
著者自身が、定年前から定年後の第二の人生を考え、様々な人達を取材し準備してきたことをもとに書かれています。いろんな実例が紹介されていますので、納得できることが多かったです。本書で提示された役に立つ具体的なヒントをいくつか挙げてみます。
- 定年後も生き生きした人は2割未満しかいない
- 定年後も亭主元気で留守がいい
- 定年後は第二の人生で、定年後15年は黄金の15年
- 定年後も社会とつながる意欲は大切
- 定年後は職場以外の居場所を探す
- 心や体が喜んでいる状態やいい顔で過ごしている時間が大切で、何かを成し遂げたりという目標達成は必ずしも必要ない
- もう一人の自分を見つけて、新たな自分を作る
- 新たな世界では当初は勝つ見込みの少ないじゃんけんを何度も続けるようなもの
- 仕事以外の時間をいくつも持ったほうがいい
- 何をやっても良く、何をやらなくてもいい
- 自分にあった物差しは世の中に必ずあるので、子供の頃の自分を呼び戻すこと
- 自分に向いているものを探すために、新たなことに取り組む
- コンサルティングでは高い専門性ではなく、どれだけクライアントの役に立つかが重要
- 自分を変えようとするよりも、ありのままの自分をどこに持っていけばよいかを検討する
定年前後のやってはいけない 郡山史郎(著)
定年後にあっさり仕事が見つかる人と見つからない人を見てきた著者が、定年前後の「やってはいけない」ことをまとめた本です。仕事が見つかる人は、これまでの自分の職業人生を一度リセットして、以前の仕事にこだわらない人が多いそうです。著者からの働き方、生き方のヒントをいくつか挙げてみます。
- 定年を迎えた時点で改めてキャリアの再スタートを切る
- 自分で新たに何かを作ることができる人が採用される
- 複数の仕事を持って、個人事業主のように働き収入を積み上げていく
- 起業はおすすめしない
- 企業が定年後の人材に期待することは、「安い」、「やめない」、「休まない」
- 家計の柱は労働収入とし、年金はあくまで補助的に捉える
- 定年前の人脈は仕事に使ってはいけない。ほぼ役に立たないので、あてにしない
- 楽しい事ならやるが、義理やしがらみであればやらない
- 企業が求める即戦力とは、実務ができる人のこと
- 自分の人生は自分自身が主導権を握ってこそ楽しくなる