過去にこれまで読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
エーゲ永遠回帰の海 立花隆(著)
著者がエーゲ海を旅したときの写真と紀行文で構成された本。
カラー写真がふんだんに使われていて、その土地の様子がよく分かる。
しかし、実際にその土地に行って感じなければ、本当のところはわからないのだろうとも思う。
遺跡にいて、そこで初めて何かを感じたり、思うこともあるのだろう。
古代ギリシャには興味があるので、一度は行ってみたいものだ。
「ばかな」と「なるほど」 吉原英樹(著)
神戸大学教授吉原先生の書いたビジネス本。
成功している経営には、最初はそんなバカなと思われる戦略があるが、その説明をじっくりと聞くと、なるほどと感心することが多いという。
確かに、それらの戦略については、最初はそのように感じたりするが、よくよく突き詰めれば、特に奇異なことではないなとも思う。
でも、それを実践するということが一番難しいのだろう。
ぼくらの頭脳の鍛え方 立花隆、佐藤優(著)
二人の大読書家が作ったブックリスト。
やはり古典と呼ばれる本が多い。
政治や歴史、戦争、経済を中心とした観点から紹介される本が多いようだ。
また、芸術、科学、思想、宗教などもカバーしていて、ありとあらゆる本を読んでいることにまた感心する。
いつどんなふうにして、こんなに沢山の本を読むのだろう。
橋をかける 美智子(著)
インドで開かれた国際児童図書評議会で、美智子様がされた基調講演をもとに編集された本。
美智子様が、こどものころにどのような本と出会って、どのように読んで感じたかなどをもとに読書の思い出を語られている。
子供の頃の読書というのは、子供にとってやはり影響は大きく、大きくなってもその人の財産になっているということがよくわかる。
本を通して、いろいろなことを学ぶことができるということを改めて実感する。
愛するということ エーリッヒ・フロム(著)
著者によると、愛は技術である。そして、市場原理にはそぐわない。
愛とは人を客観的に見ることのできる能力なのか?
愛は自然に備わるものではなく、習練するものらしい。
企業の経営陣と職業的政治家により運営されている現代社会では、愛することはとても難しいようだ。
チームワークとしての愛は病んだ愛の姿だということだが、なんだか身につまされるようだ。