Eコマースシステムは止まらない(止められない)
Eコマースシステムは止まらない、というか、止められません。
一般の会社で運用している社内向けシステムであれば、日中の就業時間内だけにシステムを稼働させておいて、夜間や休日はバッチ処理やシステムのメンテナンス処理に割り当てることが通常だと思います。しかし、Eコマースシステムについては、一般の消費者からは、普通24時間365日使用できることを期待されていますので、基本的に24x365稼働していることが必要です。
24時間365日といっても、実際にどの程度まで運用するかというのは、そのEコマースシステムごとに検討が必要ですが、システム自体が使用できないのは売上損失につながるために、何らかの理由で計画的にシステムを停止しても、長時間のシステムダウンは許されません。
また、何かシステムに障害が発生した場合は、すぐに障害対応してシステムを復旧しなければなりません。システムの問題は、すなわちお客様に対する問題になりますし、システムの不具合はお客様へ直接影響を与えることになります。そして、システムの問題や不具合が発生すると結局売上損失になりますし、場合によっては、そのことによってお客様の信頼を失うことにもなりかねません。
したがって、Eコマースシステムは止まらないように心がける必要がありますが、そのためには24時間365日運用できるような体制を整えないといけません。それこそ、24時間戦えますかの世界になりますね。
ECシステム関係者または周りでのあるある話
(A):「この前の休日に、システムの不具合でシステムダウンして大変だったらしいな。」
(B):「いや、本当に参ったよ。休日に呼び出されて急遽対応しなければならなくなったので、休日が潰れてしまったよ。」
(A):「Eコマースシステムは止められないから、担当になるとなかなかゆっくりと休めないな。」
(B):「たしかにそうなんだけれど、こればかりはどうしようもないからね。」