システム部門は面倒くさい
ユーザ部門は、システム部門のことをときどき面倒に思うことがあります。
まず、システム部門には守るべき手順・規則が多いことが挙げられます。そして、基本的には、システム部門はユーザ部門からの依頼や通知などには、通常定形的な文書によるやり取りを求める傾向にあります。ユーザ部門としては、簡単な依頼であれば、電話やメールで済ませてほしいと思うものですが、システム部門はどうしても手順・規則に則ってコミュニケーションすることを求めるために、ユーザ部門からはシステム部門は官僚的にさえ見えることがあります。
また、システム開発をする場合では、ユーザ部門は自分たちの想定した通りのシステムの動作や運用しか考えない、つまりなにか例外的な事項が発生した場合についてはほとんど考えていませんが、システム部門はいろんな例外事項を気にする傾向にあります。確かにシステムを開発する場合は、なにか例外事項が発生した場合の処理も考慮しておかないと、そのような場合が発生した場合にシステムの動作や運用に問題が起きることになります。
そのために、システム部門は本当に細かい例外事項について、たとえそれがほとんど発生する可能性がないにもかかわらず確認をするので、ユーザ部門は例外事項の確認がときには鬱陶しいと思う場合があります。
また、システム部門は常に依頼されたことに対しては、100%対応しなければならないと思うので、時間やコストがかかってもやり遂げようとしますが、ユーザ部門にとっては、システム部門からの回答やサービスが100%でなくても良い場合があります。
私自身が、システム部門を25年経験した後に、ユーザ部門に異動したので、この感覚はとてもわかりますし、双方の言い分もとても理解ができますね。
ユーザ部門(ユ)とシステム部門(シ)のあるある会話
(ユ):「今度あのシステムに、少しだけこういう修正をしてほしいのだけど。」
(シ):「はい、わかりました。でも、もしこんな場合が発生したときはどうしますか。」
(ユ):「そうだな、それはその時に考えようよ。(そんなことが起こるのはほとんどないと思うけど。)」
(シ):「でも、予め考えておかないといけないので。(もし、そんな事が起こったらどうするんですか。)」