システムのカットオーバーは修羅場?
新しいシステムをカットオーバーするときは大変です。特に現行システムからの切り替えの場合は難しいです。
まずは、カットオーバーが近くになると、どんなプロジェクトでも時間的な余裕がなく、システム開発の追い込みやカットオーバーの準備などで、時には徹夜続きになったりします。プロジェクトの進捗具合によっては、予定通りにカットオーバーできるのか判断が難しい場合もあり、カットオーバーを少し延期したりすることもあります。
また、カットオーバーのプランを作成することは容易ではありません。現行システムからの切り替えの場合などは、カットオーバー時のシステムのダウンタイムはできるだけ短くすべきですので、時間や分ごとのプランが必要になってきます。例えば、切り替えが上手く行かなかった場合に、元のシステムに戻すプランも用意しておかなければなりません。
このようにカットオーバー自体大変な作業なのですが、プロジェクトとしてはカットオーバー自体が目的ではありません。実は、カットオーバーしてからがプロジェクトの成否が問われる本番です。そして、一度システムをカットオーバーしてしまったら、それ以降は待ったが効きませんし、余程のことがない限り元のシステムに戻ることもありません。
プロジェクト関係者または周りでのあるある話
(A):「もうすくプロジェクトで開発しているシステムのカットオーバーなので、プロジェクトチームは最近修羅場みたいになってきたな。」
(B):「最近はみんな夜遅くまで仕事をしているようだね。そのうち徹夜続きになったりするんじゃないか。」
(A):「また、カットオーバーするときのシステムダウンを最小限にするために、すごく詳細なプランを立てているようだ。」
(B):「確かに、システムダウンは最小限にしてほしいからね。でも、本当はカットオーバーしてからのほうが大変なんじゃないかな。その時までみんな大丈夫かな。」