ハードウェアは機械なので突然動かなくなったり、動作がおかしくなることがあります。
ハードウェアが不具合・故障で動かくなったら、基本的に再び正常に動き出すことはありません。ハードウェアの故障が復旧しない限り、システムも動かないので、重要なシステムであれば、いかに早急にハードウェアを復旧するかが問題になります。
例えば、修理をするにしても、修理業者が駆け付ける時間や修理作業自体の時間を考慮すると、数時間から数日を要したりします。もし、その時間さえ許されないのであれば、代わりにすぐに動作する代替のハードウェアを稼働させるということも必要です。
また、修理する場合にはハードウェア保守をどうするかという問題があります。
ハードウェアメーカーは保守契約を用意しており、ある一定の金額を事前にまたは定期的に支払うことにより、何か故障が発生したときには、基本的に追加費用なして迅速に修理対応をしてくれます。もし保守契約を結ばなければ、修理対応をしてくれる保証をしてくれませんし、もし修理が可能であっても高額な費用を請求されたり、迅速に対応をしてくれなかったりして不利なことが多いです。
このように、ハードウェアメーカーはある意味脅しに近い形で保守契約を迫りますが、ここは悩ましいところです。割り切った考え方で、もしハードウェアの故障が起こっても、その時に対処を考えるということであれば、保守契約は不要でしょう。
また、保守契約は結ばずに、何か故障が発生したら、あらかじめ準備しておいた新しいハードウェアに交換をするというやり方もあります。
私が経験したある取引先では、PCの故障が発生したら、そのPCは廃棄をして廉価な中古PCを新たに手配する運用をしていました。これなら、PCに対する保守契約は不要ですし、故障が発生しても速やかにPCを交換すればよいわけです。
ただし、これはPCという廉価なハードウェアだからこそ、このような運用ができるのだと思います。高価なハードウェアについては長期的な観点で考えれば、保守契約に入っていた方が費用的にも運用上もメリットが大きい場合が多いと思います。
いずれにしても、ハードウェアに対して保守をどうするかということは、新しくシステムを導入する場合などに案外忘れられがちですが、とても重要な問題です。