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ビジネスでのIT活用術(IT初心者向け)-7:ソフトウェアにも保守が必要

ソフトウェアには、ハードウェアのように故障したらそれを修理するとか、何か不具合がないか点検をするような保守作業と呼ばれる作業はありません。しかしながら、ソフトウェアにも保守という考え方は必要です。

ソフトウェアの保守とは、バグと呼ばれる不具合が発見されたとき、あるいはセキュリティ上の問題が発見されたときに、それらを修正対応するプログラムを適用したりすることです。そして、そのような修正プログラムを大規模に提供するのが、ソフトウェアのバージョンアップの大きな役目の一つです。

このような理由によって、ソフトウェアを使い続けるには、定期的にソフトウェアをバージョンアップしたり、修正プログラムを適用することが必要になってきます。

また、ハードウェアが古くなり一定期間が過ぎると、メーカーが修理できなくなるように、ソフトウェアも提供メーカーがサポートしてくれる期間が限定されていて、大抵はソフトウェアのバージョンごとにその期間が決められています。そのために、自分が使用しているソフトウェアのサポート期間をチェックする必要があります。さもないと、自分が使用しているソフトウェアに何か問題があっても、メーカーが対応できない(してくれない)ということになってしまいますので、サポート期間が終了するまでにバージョンアップをしなければなりません。

ただし、Windowsのようなオペレーティングシステム(OS)と呼ばれる基本ソフトウェアをバージョンアップするときは注意が必要です。Windows上で動作する多くのアプリケーションソフトウェアは、関連するソフトウェアをバージョンアップした場合には、そのアプリケーションが正しく動作するかどうか確認することが必要です。場合によっては、正しく動作しないこともあるので、アプリケーション自体の修正が必要になる場合もあります。

このように、ソフトウェアについてもハードウェアのリプレース計画と同様にバージョンアップ計画が必要です。ソフトウェアのサポート期間を考慮して、いつまでにバージョンアップをするか検討したり、関連のアプリケーションソフトウェアの動作確認や修正対応などの期間を考慮したりしなければなりません。

ソフトウェアを使うユーザーの立場からすれば、ソフトウェアが正しく動作している限りは、バージョンアップもせずにそのまま使い続けたいところです。しかし、ソフトウェアのサポート期間が終了してしまうと、それ以降は不具合やセキュリティ上の問題への対応をしてもらえないので、そのようなリスクを考慮するとバージョンアップをせざるを得ません。この辺りはソフトウェア業界の戦略ともいえますが、ユーザーからすればいかんともしがたいところですね。

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