「マスタリングTCP/IP入門編」を学習しました
インターネットの重要なプロトコルであるTCP/IPの入門書として、よく紹介されている「マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)
TCP/IPの基本を理解するための本として有名で、私が情報処理安全確保支援士を受験するにあたって参考図書を調べていても、勉強すべき参考書としても必ず紹介されていました。
これまでの仕事などを通じて、必要に迫られて断片的にTCP/IPに関する知識を習得したりしてきましたが、体系立てて学習したことはなかったので、書名のごとくTCP/IPの基礎をマスターするつもりで本書に挑んでみました。
結論としては、TCP/IPの基礎を理解する上で大変参考になりました。入門書の決定版と本書の帯にもありましたが、本当に説明も丁寧で例えもわかりやすいので、さすがにそのとおりだと思いました。
これまで仕事をするうえで、業務に必要な技術については最低限のことは学習したり、情報処理安全確保支援士などの受験勉強をする際に、よく出題される技術について学習したりしてきたのですが、それらがすべて断片的な学習だったために、TCP/IPの基礎を十分に理解していたとは言えませんでした。そのために、これまであやふやだったりしたところや、なぜその様になっているのかよく分かっていなかったことがあったのですが、本書を一通り学習することでひとつひとつクリアになっていきました。
最初にネットワーク基礎知識に始まり、インターネットの歴史を踏まえながら、TCP/IPの基礎知識の説明があります。そして、OSI参照モデルに従って、下位の層(レイヤー)であるデータリンク層から、上位の層であるアプリケーション層まで順を追って説明されているので、順番に学習していけばとてもわかり易くなっていると思います。
また、TCP/IPという技術は、ネットワークインターフェース層、IPなどのインターネット層、TCPやUDPなどのトランスポート層、そしてアプリケーション層に分かれていますが、それぞれの層のプロトコルが独立した仕様で、他の層に依存していないことがよくわかります。このようにうまく役割分担がされていることも、TCP/IPがインターネットの代表的なプロトコルたる所以だとも思います。
本書による学習を通して、TCP/IPの基礎を理解できたことは、今後の仕事にたいへん役に立つと改めて思いますし、TCP/IPの基礎知識を学習するのであれば、本書が代表的な参考書の一つであることを実感いたしました。