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グローバル企業あるある、外資系企業でよくあること(その14):グローバルソリューションは日本に合わない?

グローバルソリューション - 2

グローバルソリューションは日本に合わない?

グローバル企業が各国にグローバルソリューションを導入する場合は、基本的に同じ仕事のやり方や同一システムをすべての国に導入することになります。しかしながら、当然国によってビジネス環境や商習慣また仕事のやり方が違うために、すべての国でそのまま使用できる標準のグローバルソリューションは存在しません。

そこで、どのように標準のグローバルソリューションを策定するかというと、平均的な国のビジネスを基準にしてその国の仕事のやり方やシステムに合わせて策定することが多くなります。すると、どうしてもそれより先進的な国やそこまで発展していない国では合わない部分が出てきます。日本はほとんどの分野で先進的でありまた日本独自の商習慣などがあるために、どうしてもグローバルソリューションではカバーされないあるいはそのままでは使用できないということがよくあります。

例えばEコマースの分野では日本は間違いなく先進的な国ですので、Eコマースビジネスをこれから始めようという国であるとかすでに実施していてもそれほど複雑なEコマースビジネスではない国では日本で必要と思われるEコマースのシステム機能は必要ありません。しかし、グローバルソリューションとしてEコマースシステムを策定しようとすると、どうしても平均的な国が必要とする機能しかグローバルソリューションに実装しないことになります。つまり、日本ではそのままでは使用できないので独自対応が必要になります。

このように平均的な国を基準にしたグローバルソリューションは日本では合わないことが多いので、グローバルソリューションを日本に導入する場合はよく苦労します。やれやれ。

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