ECシステムあるある、Eコマースシステムの開発・運用でよくあること(その1):Eコマースシステムは一般消費者が使う

Eコマースシステムは一般消費者が使う

一般的に自社で開発するシステムは、社内のユーザか社外の顧客や取引先が使うシステムがほとんどだと思います。しかし、Eコマースシステムはそれらとは異なり、一般消費者が使うシステムです。つまり、実際に商品やサービスを購入する消費者が顧客であり、そのお客様が直接使うシステムになりますので、システムを開発・運用する側にとっては、ユーザである消費者の視点が必要になってきます。

例えば、メーカーであれば通常の顧客である流通業者とは相手が異なり、EコマースシステムはB2B(Business to Business)のシステムとは異なるものという認識が必要です。特にこれまでは法人のお客様が相手だった会社では、そのB2Bビジネスに対応するために、基幹システムを開発・運用してきたと思いますが、Eコマースにはその基幹システムとは違うシステムが必要だということです。すなわち、Eコマースシステムの開発や運用は、従来の基幹システムとは違うので、これまでとは異なる発想が必要になってきます。

したがって、従来の基幹システムを開発・運用してきたシステム部門やIT部門では、すぐにEコマースシステムに対応することは難しいかもしれません。また、そのシステム部門自身も、これまでとは異なるEコマースシステムを担当することには、抵抗感があることが多いと思います。その場合は、当面はシステム部門ではなくEコマースを担当する部門にシステムチームを持ち、そのチームでEコマースシステムを開発・運用をするべきかもしれません。実際に、私の勤めている会社では、システム部門ではなくEコマース部門でシステムの開発・運用を行っています。

ECシステム関係者または周りでのあるある話

(A):「今度Eコマースシステムを刷新するらしいね。」

(B):「そうなのか。じゃあ、今度はシステム部門が主導権を握るのかな。」

(A):「いや、どうも引き続きEコマース部門で対応するみたいだぞ。」

(B):「まあ、今のシステム部門ではEコマースのビジネスに対応できる人材はいないから、仕方ないだろうな。」

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