ECシステムあるある、Eコマースシステムの開発・運用でよくあること(その8):Eコマースシステムは物流システムも重要
Eコマースシステムは物流システムも重要
Eコマースシステムでお客様へ商品を販売する場合は、購入いただいた商品をお客様のもとへ無事に届ける義務があります。すなわち、商品の物流システムも重要な役割を果たすことになります。
商品を在庫しておく倉庫や、倉庫から出荷した商品をお客様のもとへ届ける配送の仕組みを適切に管理していくことが重要です。
例えば、倉庫の管理については、販売する商品が欠品してしまうと即売上損失につながります。つまり、適切に商品の在庫管理ができていないと、商品の欠品によってお客様が購入したいのに購入できずに売上損失を被ってしまいます。したがって、年中無休で運用しているEコマースシステムでは、24時間365日の在庫管理が必要になってきます。
また、配送の仕組みについては、大抵の場合は配送業者がキープレイヤーとなっていますので、配送業者が主導権を握っていることが多いです。特に昨今の物流クライシス以降は、配送業者に振り回されることさえあります。そして、配送コストはビジネスにとって重要な要素で、先般より値上がり傾向にある配送コストを考慮すると、直販ビジネスが従来の流通ビジネスと比べて、コストの面で必ずしも有利とは言えない状況にもなっているかと思います。
今後は、既存の配送業者だけに頼らずに、自社独自の配送システムを持つことも検討すべきではないかと思います。
ECシステム関係者または周りでのあるある話
(A):「先週の週末に、商品の在庫がなくなったのに、商品がタイムリーに補充されずに、週明けまでずっと欠品で、売上が立たなかったらしいよ。」
(B):「それは残念だったね。Eコマースシステムでは、週末のように休日であっても迅速な対応が必要になるね。」
(A):「また、先日来配送業者から配送料金値上げの要請を受けていて、ずっと交渉を続けているらしいが、なかなか決着がつかないようだ。」
(B):「配送業者も選択肢が限られているから、こちらからなかなか強気に交渉もできないよな。先方に主導権を握られてしまうのも、仕方ないね。」