グローバル企業あるある、外資系企業でよくあること(その14):グローバルソリューションは日本に合わない?

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グローバルソリューションは日本に合わない?

グローバル企業が各国にグローバルソリューションを導入する場合は、基本的に同じ仕事のやり方や同一システムをすべての国に導入することになります。しかしながら、当然国によってビジネス環境や商習慣また仕事のやり方が違うために、すべての国でそのまま使用できる標準のグローバルソリューションは存在しません。

そこで、どのように標準のグローバルソリューションを策定するかというと、平均的な国のビジネスを基準にしてその国の仕事のやり方やシステムに合わせて策定することが多くなります。すると、どうしてもそれより先進的な国やそこまで発展していない国では合わない部分が出てきます。日本はほとんどの分野で先進的でありまた日本独自の商習慣などがあるために、どうしてもグローバルソリューションではカバーされないあるいはそのままでは使用できないということがよくあります。

例えばEコマースの分野では日本は間違いなく先進的な国ですので、Eコマースビジネスをこれから始めようという国であるとかすでに実施していてもそれほど複雑なEコマースビジネスではない国では日本で必要と思われるEコマースのシステム機能は必要ありません。しかし、グローバルソリューションとしてEコマースシステムを策定しようとすると、どうしても平均的な国が必要とする機能しかグローバルソリューションに実装しないことになります。つまり、日本ではそのままでは使用できないので独自対応が必要になります。

このように平均的な国を基準にしたグローバルソリューションは日本では合わないことが多いので、グローバルソリューションを日本に導入する場合はよく苦労します。やれやれ。

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グローバル企業あるある、外資系企業でよくあること(その14):グローバルソリューションは日本に合わない?” に対して1件のコメントがあります。

  1. Roo より:

    「日本はほとんどの分野で先進的」なんでしょうか?
    日本の民間企業が多くの先進的な技術を持っているのは確かですが、使って貰えない技術を持っていただけではグローバルな社会では先進的だとは認めて貰えず、自画自賛で勝手なことをやっているガラパゴス状態を作り世界の競争から取り残されて行き、最終的に国民に不便なままの生活を提供するだけ。

    2Gで「iモード」という画期的な携帯電話のパケットデータ通信を実用化しても、世界的にはGSM陣営に勝てず、国内市場を独占して大きな収益を上げていた日本の携帯電話端末メーカーは、3G/4G端末の開発の遅れと日本の数十倍の海外マーケットでの知名度不足で全滅。そのおかげで携帯電話はガラパゴスから脱出。

    次なる問題は「Felica」という高速なICチップを日本中に蔓延させてしまいながら、これも国際標準に出来なかったことで、海外では10年近く前からクレジットカードはタッチするだけなのに、日本でタッチ決済できるのはコンビニやファストフード店くらい。そのおかげで、日本国内には大量のクレジットカードが出回っているのに、政府がキャッシュレス社会を目指すと言った瞬間から後進国で使われているバーコード決済という先進国では見られない技法が定着。
    海外では100%近いクレジットカードが世界標準のNFC-A/Bに準拠したので、IC乗車券を使わずにクレジットカードをタッチするだけで乗れるようになっているのに。。。
    そんな海外からの観光客や出張者が、街でスマホをタッチして買い物が出来ず、クレジットカードを端末に差し込んだり現金払いを指定されたりして、10年以上前の古き良き時代の記憶を蘇らしてもらうのも日本の伝統とおもてなし!?

    大きな変化を望まない日本人の特性なのかも知れませんが、まずは日常生活から「FAX」という20世紀の発明品を無くさないとIT先進国の仲間入りは出来ないでしょう。
    「やれやれ。」

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