IT部門あるある、社内システム部門でよくあること(その5):システム部門の思考法
システム部門の思考法
システム部門は一般的に保守的です。システム部門は、システムを正常に動かして当たり前だと思われているところがありますので、システム部門ではどうしても失敗は許されない雰囲気があります。そうなると、変化に対しては慎重になりますし、積極的に対応しないどころか変化を避けるようになります。つまり、システム部門には、リスクを取って何か変化を起こすような文化はあまりありません。それに対して、ユーザ部門は、新しいことへのチャレンジが評価されることが多いと思います。
システム部門は、ユーザ部門から依頼を受けて仕事をすることが多いために、受け身の姿勢が多く、言われたことしかやらない傾向が高いです。
ユーザ部門は、システム部門に一を聞いて十を知ってほしい、つまり自分たちが要望していなくても、システム部門には積極的に関連の提案してほしいと思っていますが、なかなかそのようには行きません。例えば、システム部門は、ユーザ部門の要望に100%応えないといけないと思う気持ちが強く、その他の要望などについて思いを巡らすことがなかなかできません。
また、システム部門は、自分たちで判断することは極力避ける傾向があります。基本的には、依頼されたとおりに忠実に対応しようとします。そのために、少しでも曖昧な所があれば、必ずユーザ部門に確認をします。その事自体は誤解を防ぐためにも悪いことではないのですが、ユーザ部門は、システム部門が確認してくることに対しては、それはシステム部門でも判断できるだろうと思うことが多いので、なぜいちいち聞いてくるのだろうと少しフラストレーションになったりします。
ユーザ部門(ユ)とシステム部門(シ)のあるある会話
(シ):「今度のシステム改修の要件を確認したいのですが、この場合はこういう判断で良いですか。(たぶん、そのはずだが。)」
(ユ):「そうだね。その判断でいいよ。(それは、どう考えてもそうなるしかないだろう。)」
(シ):「では、こちらの場合はこの仕様でいいですか。(念のために確認しておこう。)」
(ユ):「うん、それでいいよ。(それも当然だろう。なんでそんなことまで聞いてくるの?)」