ITプロジェクトあるある、IT関連のプロジェクトでよくあること(その2):プロジェクトで何を導入する?
プロジェクトで何を導入する?
プロジェクトが立ち上がったとしても、次にそのプロジェクトで、どんなシステムを導入するかについて決める必要があります。プロジェクトでどのような機能がシステムで必要とされるかは、すでに決められているはずですが、そのシステムをどのように構築・開発していくかについては別途検討が必要です。つまり、そのシステムをスクラッチで、すなわち一から自社で開発するか、あるいは市販されているソリューション、ソフトウェアをベースに開発するかなどを決めなければなりません。
スクラッチで開発する場合は、自分たちが必要とする機能を最適に開発ができる反面、一般的に工数が大幅にかかるはずですので、工期が長くなりまたコスト面でも負担が大きいと思います。一方、市販されているソリューションをベースにする場合は、どんなソリューションでも自分たちが求める機能の観点からは一長一短がありますので、どのソリューションを選ぶのかも大変難しい問題です。
例えば、私が勤めているグローバルな外資系企業では、本社で各国に導入すべき標準のソリューションを決める事が多いのですが、各国によって状況も異なるので、標準を決める方も大変ですが、決められたソリューションを導入する方も大変です。
また、時にはプロジェクトが発足してからビジネス環境が変わることにより、一旦決めたソリューションもプランニングの段階だと、途中で別のソリューションに変わることがあります。特にグローバルで標準ソリューションを決める場合は、他の国での導入状況を見て標準ソリューションが変わることがあり、各国で違うソリューションが導入されていることもあります。
プロジェクト関係者または周りでのあるある話
(A):「今度の新しいITプロジェクトでは、XXベンダーのYYソリューションを使うらしいね。」
(B):「そうなのか。最初は違うソリューションを導入すると聞いていたけど。」
(A):「聞くところによると、どうやら様々な理由で土壇場に変わったらしいぞ。」
(B):「へー。でも、できたら自社で開発してもらったほうが、自分たちの要望がたくさん反映できるのに。」