ITプロジェクトあるある、IT関連のプロジェクトでよくあること(その5):プロジェクトは予定通りに完了しない
プロジェクトは予定通りに完了しない
これまでの私の経験では、当初の予定通りのスケジュールで完了したプロジェクトを見たことはありません。かならず、プロジェクトのスケジュールは予定通りには進みません。とはいっても、間違ってもスケジュールが早まることはありません。つまり、スケジュールが何度も見直しされて、予定していた完了日がどんどん延びていくことになります。
その要因の一つとしては、当初に想定していた以上に作業工数がかかることがほとんどで、必ず作業進捗が遅れることになります。おそらくある程度余裕を見た工数見積をしているはずですが、なかなか見積もりどおりの工数で収まることはありません。
もうひとつの要因としては、プロジェクトの途中での要件や仕様の変更や追加が挙げられます。例えば、途中でプロジェクトの方針が変わり、システムの大幅な仕様の変更が必要になったり、プロジェクトはたいてい長期間に渡るので、ある程度時間が経つと、当初の要件が変わってきて仕様が変わることもあります。
また、要件や仕様が追加されることも度々あります。プロジェクトの途中で当初予定していなかった想定外の追加の要件が発生して、それに伴い追加の仕様が必要になったり、当初組み込むべきだったはずが、忘れられていた仕様追加があったりもします。
このように、たいてい当初の計画どおりにはプロジェクトは進まないので、プロジェクトは予定通りに完了しないと覚悟をしておくほうが賢明ですね。
プロジェクト関係者または周りでのあるある話
(A):「先日プロジェクトスケジュールの見直しがあって、プロジェクトの完了日が伸びたらしいぞ。」
(B):「また、伸びたのか。まあ、これまでの状況を見ていると、ある程度予想されていたけどな。」
(A):「どうも想定以上に大幅に作業が遅れているようだね。」
(B):「もともとのスケジュールが楽観的すぎていたのか、追加でやらなきゃいけないことがたくさん出てきたのか、どちらかじゃないのかな。」