ITプロジェクトあるある、IT関連のプロジェクトでよくあること(その9):プロジェクトの終盤は正念場?
プロジェクトの終盤は正念場?
プロジェクトの期限が迫り、終盤に差し掛かってくると、不思議と必ずプロジェクトの成否を左右するような問題が発生してきます。私が経験したプロジェクトでも、終盤に差し掛かり致命的な問題が見つかる事がありました。そして、その終盤の問題に対する対応や判断が、プロジェクトの成否を決めることになります。
例えば、誰もがわかっているだろうと思っていることが、実は考慮されていないことが判明したりします。このようなことを避けるためには、愚直に関係者に確認すべきなのですが、それを誰も確認していないケースがあります。このような、いわゆる野球で言うポテンヒットを如何になくすかが重要になります。
また、プロジェクトの期限までに時間が足りなくなり、当初導入する予定だった機能を減らさざるを得ない事になったりします。当初のビジネス要件が減らされることにより、それに対する機能がどんどん減らされることになります。このようにして、新機能は後回しになり、結局は現行と同じ機能しか実装されないという事態になることもあります。つまり、既存機能を導入するだけで精一杯という状態です。更にひどい場合は、既存機能も十分に実装できずに、ユーザが今までできていたことまで、できなくなるようなことにもなりかねません。
プロジェクト関係者または周りでのあるある話
(A):「プロジェクトの終了期限が迫っているのに、この前なにか重大な問題が見つかったみたいだ。」
(B):「ここはまさにプロジェクトの正念場だね。その問題に対する判断によっては、プロジェクトの行く先も変わってくるんじゃないか。」
(A):「また、ここまでシステム開発の進捗が思わしくなくて、当初導入を予定していた機能も大幅にカットするようだ。」
(B):「それじゃ、下手したら新しい機能はほとんどなくて、現行のシステムと機能的には同じなんてこともあり得るな。これでは、プロジェクトの存在自体も問われてしまうね。」