ビジネスでのIT活用術(IT初心者向け)-4:ハードウェアには寿命がある

コンピュータの基本構成要素であるハードウェアは機械ですので、いつまでも壊れることなく動き続けるわけではありません。つまり、生命に寿命があるように、ハードウェアにもいつかは動かなくなる日がやってきます。一方、ソフトウェアには年月が経ったからといって、いつか動かなくなるようなことはありません。これはハードウェアとソフトウェアの大きな違いであり、ハードウェアの特徴だといえます。

ハードウェアには初期不良もあるので、ハードウェアを新しくしたがうまく動作しなくて、また新しいのに取り換えることもあります。実際、私も会社でPCを新しくしたけど、不具合が多くてすぐに違う新しいPCに交換した経験があります。そうして、しばらくは安定して動作していても、ある一定の年月を経ると途端に多くの故障が発生して最終的に使用できなくなります。

つまり、長い目で見るとハードウェアは定期的に交換が必要なのです。

コンピュータシステムは一度導入が完了すると、システムを更新や入れ替えをするまでは、いつまでもそのまま使えると思いがちですが、システムを変更しなくてもハードウェアについてはリプレース計画が必要です。よくあるのが、システムを導入した後の運用費用を計上するときに、数年後には必要になるリプレースのための費用を計上しておらずに、ハードウェアに不具合が発生し始めてからリプレースする費用がなくて慌てることがあります。

したがって、何かシステムを導入する計画を立てるときには、導入時にハードウェアの費用が掛かるだけではなく、数年後にもリプレースのための費用が掛かることを踏まえて、導入計画を立てる必要があります。

また、ハードウェアは突然不具合を起こすことがあり、これは正確に予測することができません。特にハードディスクなどの駆動する装置は故障しやすいので、故障をした場合でもシステムを継続して稼働できるような技術が発達しています。それでもハードウェアの故障でシステムが稼働しなくなる可能性はあるので、そうなった場合の対策は立てておく必要があります。もし、そのシステムが業務に大きな影響がある場合は特に重要になります。(これらの詳細はまた別途書きたいと思います。)

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