ビジネスでのIT活用術(IT初心者向け)-9:データのバックアップはどのように取る?

データのバックアップはどのように取ればよいのでしょうか。

基本的に、何かデータを変更するときには、変更前にデータのバックアップを取るべきです。なぜなら、データを誤って変更してしまい、変更前にデータを戻す必要が出てきたりする場合があるからです。

また、システムを変更する前にもバックアップを取るべきです。なぜなら、変更したシステムが想定外の動作をして、データを誤って変更してしまうこともあるからです。その場合はデータだけではなく、システム自体もバックアップしておいて、システムを元に戻すことになります。

日々データを更新する場合は、バックアップを定期的に取ります。例えば、その日の変更作業が完了したら、バックアップを取るようにします。そうしておけば、翌日に誤ってデータを変更や削除してしまったときに、前日のバックアップデータからデータを戻すことができます。

どのような頻度で定期的にバックアップを取るかは、どれくらいのデータをどのような頻度で変更するかによって決めるべきですが、なかなか一概には言えません。ただし、データ処理を毎日行うのであれば、日次でバックアップを取るのが一般的でしょう。

また、バックアップデータの世代管理やアーカイブも必要な場合があります。日次でバックアップを取っていても、前日のバックアップデータしか持たないのではなく、2日前、3日前のバックアップデータを持っておきます。このように複数世代のバックアップデータを持っておき、必要に応じて何世代か前のバックアップデータからデータを戻すことができます。例えば、あるファイルやデータが誤って更新されていたことが数日後に判明したとか、数日前のデータがどのような状態だったのか確認したいためにデータを戻したい場合などです。

何らかの理由でバックアップデータをアーカイブ、つまり長期保管しておくことが必要な場合もあります。業務上や法律上の理由で、ある時点のデータを一定期間保持しておかなければならないが、システム上は一旦削除したい場合に、バックアップを取って長期間保管しておく場合などです。例えば、税法上の理由でシステムの会計データを一定年数保存しておかなければならないとか、監査的な観点からシステムの変更ログを一定期間保管する場合などです。

バックアップデータの最適な取り方も業務によって様々ですので、専門家のアドバイスが必要ですね。

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