過去に読んだ本:一言書評-17
2010年前後頃から読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
リアル・シンデレラ 姫野カオルコ(著)
倉島泉 せんちゃん 諏訪の日本料理屋「たから」
可愛い妹と比較される姉。
周りが思うこととは違う考え方、生き方だが、小さなことにでも幸せを見つける。
他人がうれしいことが、自分にとってもうれしく思える。
本当の幸せとは 本当のシンデレラとは考えさせられる。
江戸に学ぶエコ生活術 アズビー・ブラウン(著)
江戸時代の農村や江戸での暮らしについて説明されている。
資源や平地の少ない日本で、日本人がいかに自然と共存しながら生活していたかがわかる。
何でもリユースやリサイクルされていて、本当にエコな生活ぶりだ。
木材でも、家具や備品から燃料になるまで使い切る。
日本人が昔から持っている生活の知恵を見習うべきだろう。
船に乗れⅠ・Ⅱ・Ⅲ 藤谷治(著)
音楽科の高校生の青春物語。僕津島サトルと南枝里子。
音楽が得意な音楽一家に生まれたチェロを弾く少年。
成長していくに従い、挫折したり恋をして人を傷つけたりして、誰もが経験するようなことを、この音楽少年を通して描いている。
振り返ると、懐かしいような恥ずかしいような年代だなと思う。
激白 金子達仁(著)
90年代のサッカーに関する記事を集めた作品。
今から読み返しても結構辛辣な記事が多い。
でも論調は案外正論が多いように思う。
ただし、表現の問題で誤解を招いているかも。
とにかく記事としては面白いので、続編も読んでみたい。
闇先案内人 大沢在昌(著)
逃がし屋と呼ばれるプロ葛原が、警察からある人物の居所を突き止めるように依頼される。
林忠一が外国のVIPなために外交問題も絡んでくる。
警察内部の駆け引きや、逃がし屋成滝との駆け引きが繰り返される。
在団の知られざる部分がいろいろと明かされる。
確かに次の展開に引き込まれる作品だ。
翼はいつまでも 川上健一(著)
中学生神山久志と転校生斉藤多恵。
野球部での日々。夏休みに十和田湖で過ごす。
多恵との数日の出来事。初恋、友情、旅立ち。
青春小説の王道だと思う。
人はだれでもあんな日々があったはずだ。