時間術シリーズ:時間を有効に使うための本(パート2)
私は時間がすべての人間に平等に与えられた一番貴重な資源と考えており、私自身時間を有効に使いたいと常々思っています。そのために役に立つ本をいくつか紹介したいと思います。
時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間のワザ」 ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー(著)
こちらの本も集中力が大切だと主張しています。そして、生産性を高めてたくさんの仕事ができたからといって、いちばん大事な仕事をしていることにはならないと戒めています。
本書の原題であるメイクタイム(時間を作る)は、ハイライトという集中すべきことを決めて、レーザーのように集中して、心身のエネルギーをチャージして高めることで実現できると述べています。
本書で紹介されている凄テクのなかで、いくつか私が実践したいと思うものを挙げてみます。
- まず今日のハイライトを何にしようと考える
- 運動や食事、睡眠、静寂、親密な時間などでバッテリーを充電する
- 今この瞬間を心から味わうことのできる何かに取り組む
- たとえやるべきことを全部片付けられなかったとしても、優先事項に集中したほうが良い1日を送れる
- ハイライトを選ぶときは、緊急性、満足感、喜びのどれをメインに置くかを直感で決める
- ハイライトに集中し続ける時間が長いほど、ますます良い成果を挙げられる
- スマホで時間を確認すると注意が削がれるので、腕時計をはめる
- 集中力を高めるために、紙から始める
- 歩きまわることにより、エネルギーを蓄えながら、思索の時間を増やす
- 気軽に瞑想することにより、脳の息抜きを行う
時間投資思考 ロリー・バーデン(著)
この本で紹介されている「現在の時間の使い方が将来の時間の使い方に影響を与える」という考え方は、私にとっては新しい視点でした。
つまり、明日自分に多くの時間を与えてくれる事柄に対して今日時間を使うことで、時間をマルチプライする(増殖させる)ことができると述べています。具体的には、次のようなフォーカスファネルによって、今集中するべき仕事を絞り込んだり、適切なことを適切なタイミングでするために、いずれするべき仕事であってもそのタイミングまで意図的な先延ばしをすることが必要なようです。
- 削る:すべてのなかで削ることのできるのは何か、そのためには無視することを自分に許す
- 自動化する:時間を節約するために、自動化できるものに対する投資をする
- 任せる:人が失敗することを許し、不完全であっても任せる
- 先延ばしをする:今仕事が完成しなくてもよい場合があると考える
- 集中する:全力で集中して取り組む
最後に、上記のように時間をマルチプライすることは、最も将来的意義があるコストを節約する方法であるとも述べています。