書評・読書ログ:定年後シリーズ:定年退職したら何をする?(パート2)
自分が定年退職した後の生活を考えて、いくつか関連する本を読みました。
著者によって主張は異なりますが、共通するのは自分以外の何かに強制される生活ではなく、自分を中心に考えていくことが大切なようです。
定年後不安 大杉潤(著)
定年後の健康や経済的なことに関する不安などを解決するためには、85歳まで現役で働くことというのが著者の出した結論です。ただし、そのためにはリスクを取らない働き方が必要で、著者のお勧めは、「雇わない、雇われない働き方から始めて、最終的には好きな時間、場所、仲間だけで仕事をする」です。つまり、トリプルキャリアという考え方で、セカンドキャリア(定年後から75歳まで)では、好きなことを事業の軸にします。そして、サードキャリア(70-80歳以降)は、思い切りわがままな働き方をします。これについては、私も大いに賛同できるところで、長く現役でいるためには、無理をしない働き方が必要なのだろうと思います。
そのために必要な著者のアドバイスをいくつか挙げてみます。
- フリーで稼ぐにはどうするかという発想を持つ
- 事業はやめないことが成功する秘訣
- 自分が生きている意味、生きがいにフォーカスする
- 働き続けている方が幸せを感じやすい
- 自分の知識・経験・スキルを体系化して伝承していく
- 自分がモデルとして真似したいと思う人を見つける
- 変化する社会のニーズに対応して進化して、学び続けること
- 一人で思索する時間を毎日どこかで持つ
- サードプレイスとして、家庭や職場以外で一個人としてくつろげる居心地のいい場所を作る
- コミュニティーを自分で主催して作る
- ファミリーカンパニーを作って、夫婦で役割分担しながら事業をする
- 継続してアウトプットしていくには好きなことがテーマであること
定年入門 高橋秀実(著)
会社員でも公務員でもない著者が、「定年」とは一体何なのかと調べるために、定年を迎えた人に会いに行き聞いた話をまとめた本です。
定年後も人はイキイキしなくちゃダメじゃないかという考え方があると思いますが、この本に載っている話はとてもリアルで、やはり人それぞれの定年後の暮らしがあり、色々と考えさせられます。
人生何事も割り切れるものではなく、定年後の人生も本人の感じ方が重要な気がします。
これからは、定年後の人生についてはこうあるべきと考えるのではなく、もう少しいろいろなことを柔軟に受け入れながら過ごしていきたいと思いました。