書評・読書ログ:知的戦闘力を高める 独学の技法:山口周
知的戦闘力を高める 独学の技法
山口周(著)、ダイヤモンド社
自分で何かを勉強する、すなわち独学のためには、どのような技法が必要なのか知りたくて読みました。
まずは、テーマを決めて、それに関連した自分の持っている複数のジャンルで学ぶことが重要だと著者は言います。
独学をするならば、読書などで得られた知識などのインプットから示唆されることを考えて、自分の具体的な行動に落とし込むように、アウトプットまでする必要があると納得しました。
以下に、本書で私が重要だと思った点や気づきになった点など挙げてみます。
- 何をインプットするかを考えることも重要だが、同時にまた何をインプットしないのかを定めることが重要。
- 独学の目的は、新しい「知」を得るよりも、新しい「問い」を得るため。
- 自分が追求したい「テーマ」に方向性を持つ。テーマとは、自分が追求したい論点のことで、テーマの数は大体五つから七つほど。
- 自分が学ぶべきジャンルについては、2つのジャンルのクロスオーバーを考える。掛け合わせるジャンルについては、自分の持っている本性や興味を主軸に選ぶべきで、他人が持っているものや自分が欲しい物を主軸にしてはいけない。
- かつて面白いと思えなかった本でも、その人の能力や置かれた状況、文脈が変わればまた評価も変わってくる可能性があるので、身の丈にあったインプットを心がける。
- イノベーターは成功したから多く生み出したのではなく、多く生み出したから成功した。
- 自分がいいと思った情報、共感したり、納得できる情報だけでなく、共感できない情報、反感を覚える情報にもアンダーラインを引いておく。
- 面白かった事実→ビジネスや実生活に対する示唆→具体的な行動の仮説
- 市場がどのように振る舞うかを知ることが、ビジネスのルールを理解する上では、大変重要で、この市場の振る舞いを研究しているのが経済学。
- 哲学の基本的な二つの問い
- この世界はどのようにして成り立っているのか。
- その世界の中で、私達はどのようにして生きていくべきなのか。
- 音楽を学ぶ意味は、全体を直感的に掴む能力を高めるということ。