グローバル企業あるある、外資系企業でよくあること(その13):グローバルソリューションは役に立つ?
グローバルソリューション
グローバルソリューションは役に立つ?
グローバル企業では本部が策定した仕事のやり方やシステムをグローバルソリューションとして各国に導入して使用するところが多いかと思います。私の会社でもあらゆる業務分野でスイス本部が策定したグローバルソリューションを導入して使用することを求められます。
以前私が担当していた社内システムもグローバルソリューションとしてすべての国に同じシステムが導入されて使用するようになりました。グローバル企業として各国に同じ社内システムを導入して管理ができることは本部にとって大変なメリットがあることは容易に想像できますので、これは意義のあることというのは理解をしています。また、各国がそれぞれ独自にシステムを構築する必要もないので、大変効率的なやり方でもあります。しかしながら、各国によって仕事のやり方や商習慣など業務の進め方が異なる部分がありますので、同じシステムを適用することはどこかで問題が生じてきます。
グローバルソリューションを導入するときには、そのシステムに合わせて業務のやり方を変えるのが基本的な導入の仕方ですが、社外の関係者にまでそのやり方を押し付けることは難しいことが多いので、そこで各国で様々な工夫や独自対応が必要になります。実際に日本独自の商習慣のためにグローバルソリューションだけではカバーできない業務があり、日本独自の社内システムを構築してグローバルソリューションと連携して使用するように独自の対応をしています。
このような状況を考えると、グローバル企業にとってグローバルソリューションは役に立つ面だけではなくいろいろな考慮が必要かと思います。