グローバル企業あるある、外資系企業でよくあること(その16):本部・本社のガバナンスが強い
本部・本社のガバナンスが強い
グローバル企業は本部・本社の権限が大変大きいです。各国の現地法人で独自に何かすることは基本的には許されていません。つまり、現地法人には基本事業戦略などについてあまり権限が委譲されていません。
現地法人が新しい事業や製品開発、新商品・サービス販売、新業務開始など何か新しいことをするにしても必ず本部・本社の承認を取る必要があります。ただし、本部が各国の現地の状況を必ずしも詳しく知っているわけではないので、現地の状況を説明するところから始めなければならず承認を取るのにたいてい時間がかかります。早急に何か始めたい場合は承認を取るまでが大変なストレスになったりもします。
そこで、場合によっては本来本部に事前報告が必要と思われる時でも本部に報告せずに現地で新しいことを実施することがあります。例えば、どこの国でも実施したことのないようなことを早急にテスト的に小規模でやるような場合です。そして、そのテストが成功したときには、成功した実績をもとに本部にスムーズに承認を得るようなこともあります。
ただし、これは失敗したときのいろいろなリスクを考えると、その責任者がある程度腹をくくらないとできないですね。