グローバル企業あるある、外資系企業でよくあること(その18):株主優先
株主優先
日本の大企業でも同じだと思いますが、グローバル企業は株主を大切にします。
もちろん株主だけではなく顧客・従業員・取引先などすべてのステークホルダーも重要ですが、特に株主について本社の経営陣は大変意識をしています。
株主を満足させるためには会社業績が良くないといけないので、やはり短期業績が重要になってきます。ヨーロッパの会社なのでアメリカの会社と比べると比較的長期的な業績も重要視していると思いますが、それでも長期的に業績を伸ばすために今期の業績を犠牲にすることはありません。
ただし、グローバル企業は全世界での業績が評価されるため、たとえ各国の業績にばらつきがあってもトータルで業績が良ければよいので、たとえ業績の良くない国でも長期的な観点から評価できると思います。つまり、各国の現地法人は本社から見れば一事業部のようなものですので、長期的な戦略を実行しやすいと思います。
ところが、本社では売上・利益の大きい国が尊重されるので、各国の社長は自分の評価もあるため短期的な業績を求めます。その結果、長期的に業績が悪くなる可能性もあるかと思います。現場の社員としてはたとえ一時期業績が悪くても現地法人の存続が最優先ですから、個人的にはもう少し長期的な観点でも仕事をしたいと思っています。