ITプロジェクトあるある、IT関連のプロジェクトでよくあること(その4):ユーザ部門からの協力は容易ではない
ユーザ部門からの協力は容易ではない
プロジェクトを成功に導くためには、ユーザ部門の協力がとても重要ですが、なかなか思うように協力を得ることができずに、一苦労することがあります。
プロジェクトチームとしては、ユーザ部門にはプロジェクトに対して大いに期待をしてほしいところなのですが、ユーザ部門はプロジェクトで導入予定の新しいシステムへ、あまり期待を持っていないことがあったり、結構冷めていたりすることがあります。
もともと、ユーザ部門には現行のシステムが変わることに対して、常に抵抗があるものです。これまでの慣れたシステムから、どんなシステムになるのか不安がありますし、新しいシステムに慣れるまでに労力や時間を要することを考えると、必ずしも歓迎というわけではありません。また、要件定義やユーザテストなどで、プロジェクトに対して何らかの貢献を求められますので、日頃業務で忙しい中でそれに対して労力と時間を割くことにも、どうしてそうしなければならないのかと不満に思うことが多いと思います。
例えば、システムの要件を定義するのに、現行システムとは異なる業務手順が必要になる場合は、なかなか要件が決まらないことがあったりします。また、ユーザ部門はプロジェクトで何か少しでも不備があると、それに対してあげつらう傾向さえあると思います。
ユーザ部門の協力をしっかりと得るためには、日頃からプロジェクトの目的やベネフィットを、わかりやすく関係者に伝え続けることが大切ですね。
プロジェクト関係者または周りでのあるある話
(A):「近々プロジェクトチームから、新しいシステムの要件について確認があるらしいぞ。」
(B):「今のシステムで大きな不満はないんだけど、どうして新しいシステムにしなければいけないのかな。」
(A):「よくわからないけど、新しいシステムにしなければならない理由があるみたいだね。」
(B):「でも、普段からただでさえ忙しいのに、新しいシステムになってまた一から慣れなければいけないのは、どうも納得ができないな。」