ビジネスでのIT活用術(IT初心者向け)-8:データのバックアップは大切

コンピュータを使用する上で、データのバックアップは大切です。

なぜ大切なのか、それはバックアップデータがないと、データが消失してしまうリスクが大変高くなるからです。

コンピュータを操作していると様々な理由でファイルが壊れたり、消失してしまったりすることがあります。それは全く意図していなかったが、誤って操作してしまったり、あるいはそのような状況になった理由が全くわからない場合さえもあります。一旦そうなると元のデータに戻すことは大変困難です。そのようなときに頼りになるのがバックアップデータです。これまで私自身もバックアップデータに何度も救われました。つい先日もファイルを削除したつもりはまったくなかったのに、前日まで保管されていたフォルダからあるファイルが消失してしまいました。なぜ消失したのかは結局わからなかったのですが、前日に取得していたバックアップデータからファイルを復元することができて、事なきを得ました。

ただし、データのバックアップを取るときはいくつか注意すべき点があります。まずは、どこにデータのバックアップを取得するかです。一番簡単なのは、例えば同じコンピュータ上に別途フォルダを作成して、そこにバックアップデータを保管することです。この場合、あるファイルやフォルダが壊れたり、消失した場合は有効ですが、そのコンピュータ自体が何らかの理由で動作しなくなったり、例えばハードディスクの故障などの場合は、バックアップデータも含めてデータを消失してしまうことになりかねません。

そこで、特に重要だと思われるデータは、同じハードウェア上にバックアップデータを取らないことが必要です。つまり、別のコンピュータ上にバックアップデータを取っておく、あるいは外部のディスクやテープなどのメディアにバックアップデータを取っておくことができれば、望ましいと思います。最近ではクラウドサービス上にデータを保管することも、ある意味バックアップの役割を果たしているかもしれません。

また、もう一つ重要なことは、バックアップデータから必要なファイルやフォルダを元のコンピュータに復元(リストア)できるようにしておくことです。単純にファイルやフォルダを、そのままの構成でコピーするような形で取ったバックアップデータであれば、復元するのに問題が発生するようなことはないと思いますが、もしバックアップ専用のツールを使用したり、あるソフトウェア特別のバックアップの仕方をするのであれば、注意が必要です。その場合一度はバックアップデータの復元テストをしておくことをお薦めいたします。せっかくバックアップを取ったのに、それが使えないのであれば元も子もありませんからね。

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