日本古代史の謎、未だ解明されていない謎について(その5):天照大御神とスサノオノミコト
天照大御神とスサノオノミコト
黄泉の国から帰ってきたイザナギは穢れを祓うために、清らかな水で禊を行います。禊の最後に、左目から天照大御神(アマテラスオオミカミ)、右目からツクヨミノミコト、鼻からはスサノオノミコトが生まれます。そして、イザナギはアマテラスに天上の高天原を、ツクヨミには夜の世界を、スサノオには海原国の統治を委ねました。
しかし、スサノオは亡き母イザナミが去った根の堅州国に行きたいと泣き暮らし、そのため世界に災いが振りまかれたので、イザナギはスサノオを海原国から追放します。スサノオは根の堅州国へ行く前に、アマテラスに別れを告げに高天原を目指しますが、アマテラスはスサノオが侵略に来たと勘違いして待ち受けます。スサノオは潔白を証明するために、アマテラスにお互いに生んだ神を比べる誓約(ウケイ)を申し出ます。
ウケイが始まりお互いに剣や勾玉を使って神々を生み出しますが、最終的にはスサノオが、自分の剣から生まれた子が女だから自分の勝ちだと宣言します。そうして、スサノオは高天原に入ることを許されます。
マイ古代妄想(私の個人的な解釈による誇大な妄想)
ここで、神話で有名な天照大御神とスサノオノミコトが登場します。かれらは神話上重要な役割を果たしていきますが、いずれの神もイザナギから生まれてきており、イザナギは国生みだけではなく神生みにおいても、日本の生みの親的な役割を担っています。まさに、イザナギはビッグダディみたいな感じですかね。
アマテラスとスサノオは姉弟ですが、二人は対照的な印象です。アマテラスは高天原を治めるくらいに優秀でまさに光り輝く太陽の神様です。一方のスサノオは勇猛で若々しく男らしいですが、少し女々しかったり、また乱暴を働いたりしてやんちゃなイメージです。だから、アマテラスもスサノオが別れの挨拶をしに来ただけなのに、国を奪うつもりで来たのではないかと勘違いをしたりするのもやむを得ないのでしょう。
誓約(ウケイ)という一種の占いでは、スサノオが勝ったことになっていますが、アマテラスが生んだ男の子に「私が勝った」という意味の名前の神、略してアメノオシホミミという神がいます。この神の子孫が天皇になっていきますので、ウケイでの勝敗はあまり意味がなくて、このウケイでアメノオシホミミが生まれたということが重要なようです。