日本の古代史に惹かれて
私が興味のある日本の歴史の中で、特に日本の古代史にはまだまだ謎が多くとても惹かれます。
そもそも私が古代史に興味を持ったのは、黒岩重吾さんの古代の王(天皇)や豪族にまつわる小説を読んだのがきっかけでした。神話に出てくる古代の天皇の時代から、奈良時代の天智・天武天皇くらいまで時代が物語の舞台になっていて、小説自体はもちろん面白かったのですが、そのころの時代の神秘的なところや古代人の生活のとても素朴なものに惹かれました。
それから、神話の世界から奈良時代までの歴史に関することについて、古事記などの本を読んだりして勉強を始めました。古事記に書かれていることは、神話として子供の頃から親しんでいる話もありますが、どこまで史実として解明されているのか、わからないことが多いと思います。例えば、神々の国である出雲での国譲り神話とは一体何が起こったのか、そして天孫降臨から初代天皇の神武東征では日向から大和までにどんなことがあったのか、また、邪馬台国に関しては未だに様々な論争がありますし、古代の大和政権は日本のどこまで勢力を持っていたのかも興味の尽きないところです。特に、天皇家の万世一系の考え方に論争を起こしている継体天皇がどのように即位したのかも気になります。
奈良時代の歴史でも今だに新しい史実が発見されて、私自身が子供の頃に学んだ内容とは異なってきていることも多々あります。例えば、私が子供の頃に大化の改新として学んだ政変、ある意味クーデターについては、今は乙巳の変という反乱が起きてそれ以降に始まる政治改革を大化の改新として学ぶようです。
私自身は、特に古事記に書かれている神話の世界がどこまで史実に基づいているのか関心があり、未だに分かっていないことが多いことから、自分なりにいろいろな想像ができて、自分ならどう考えるかという楽しみもあります。これまでは、奈良の遺跡などに少し足を運ぶくらいでしたが、これからは各地の遺跡にも足を運んで、現地で感じることをもとに古代の時代を空想して楽しんでみたいと思います。