IT部門あるある、社内システム部門でよくあること(その7):システム部門は厄介なことはお断り

システム部門は厄介なことはお断り

ユーザ部門は自分たちの仕事のやり方をあまり変えたがらない一方で、その仕事を自動化することにはとても熱心です。自動化は仕事を効率化する上でも重要なことですので、会社としても取り組んでいくべきことではあります。

しかし、システムによる自動化を考えるときは、ユーザ部門はまず現行システムをベースにしてできそうなことを考えるために、なんとかそのアイデアが実現できるはずだと思う傾向にあります。ところが、システム部門にとっては、そもそもそのアイデアは実現するにはシステム的には面倒であったりすることが多いので、反対に簡単にはできない理由を探したがる傾向にあります。

また、ユーザ部門は何か新しいことを始めるときには、すぐにシステムで対応できない部分は、当面はある程度システム部門による何らかのマニュアルによるオペレーションで対応して、とにかく早く始めようと思いますが、システム部門はシステムで自動的に処理できないマニュアルオペレーションを極力嫌うために、ユーザ部門と折り合いがつかずに、なかなか新しいことを始められないということになります。

これは、システム部門がマニュアルオペレーションで自分たちの負荷が増えることを気にするためで、一方ユーザ部門は新しいシステムを始めることで自分たちの負荷が減ることを望むからです。そして、ユーザ部門はシステム稼働後の運用についてはあまり気にしませんが、システム部門はシステムを稼働したあとの運用を気にするからです。

ユーザ部門(ユ)とシステム部門(シ)のあるある会話

(ユ):「うちの業務の一部を自動化したいんだけど、今のシステムでこんなふうにできないかな?」

(シ):「そうですね。でも、今のシステムではそのような機能はないので、簡単にはできませんよ。」

(ユ):「システムに機能を追加しなくても、こんなマニュアルオペレーションをすればできるんじゃないの。(システム部門でできるはずだけど。)」

(シ):「いや、マニュアルオペレーションはトラブルのもとですよ。(そんな面倒なことシステム部門ではできないよ。)」

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