さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0:トム・ラス
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
トム・ラス(著)、古屋博子(訳)、日本経済新聞出版社
自分のキャリアを見直すときに、一体自分の強みはなんだろうと思ったのがきっかけで、この本を手に入れました。この本には、人の34の資質から自分の強みが何で、それをどのように活かしたらよいかというアドバイスを得られるウェブテストのアクセスコードが付いているので、そのウェブテストを実施して自分の強みについての結果を得ることができます。
これまでの教育にも言えることと思いますが、社会は常に人々の弱点に焦点をあてる傾向にあると思います。しかし、著者は、短所ではなく長所を伸ばすことにエネルギーを注いだほうが、人は何倍もの成長を手にすることができると述べています。誰しも何にでもなりたいものにはなれるわけではありませんが、本当の自分を大きく飛躍させることはできるのだから、そちらにエネルギーを注ぐべきだと。
そして、自分が持っている高い才能を強みに変えるべきだということは、次の強みの方程式よりわかります。つまり、高い才能には同じ投資をしても大きな強みになるからです。
才能(頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン)
X
投資(練習やスキル開発、知識を身に付けるためにかける時間)
=
強み(常に完璧に近い成果を生み出す能力)
また、逆に自分があまり持っていない才能がどのような分野のものかを知っておくことは、どんな仕事や役職にも役に立ちます。そのような分野の仕事については、その分野で活動する必要が本当にあるか問いかけるか、あるいはその分野の才能を持っている人とパートナーを組むことを考えるべきだと著者は言います。
なお、訳者もあとがきで、人は自分を愛することができて、初めて他人を愛することができ、自分の資質に感謝することができて、初めて他人の資質にも感謝できると述べています。そして、才能を使って飛躍への一歩を踏み出すのは、あなたが自分の意志で行動を起こすかどうかにかかっていると。
ちなみに、私がこのウェブテストを実施した結果、下記の資質が自分の上位5つの強みとして挙げられました。
学習欲、公平性、慎重さ、内省、分析思考
これらの詳しい解説を読んで、改めて自分の強みについて納得ができましたし、これからもこれらの強みを活かして行きたいと思います。