過去に読んだ本:一言書評・読書ログ-36
過去にこれまで読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。
博物館ななめ歩き 久世番子(著)
様々な博物館がイラストで紹介されている。
公立だけでなく、企業や個人の私設博物館も含まれている。
世の中には本当にいろいろな博物館があるのだと感心する。
モノや史料だけでなく、歴史上の人物に関するものも博物館としてある。
紹介されているのが、東京中心なので、地方が少なく残念であるが、やはり東京にはいろいろなものが集まっている証拠だろう。
名作なんか、こわくない 柚木麻子(著)
フランス、日本、イギリス、アメリカの主に女性が主人公の名作小説に関する著者のエッセイ。
名前は知っているが、読んだことのない文学作品がほとんどで、それぞれのあらすじを知ることができて良かった。
特に女性が主人公の作品には、これまであまり接することがなかったが、いくつか興味ある作品については、一度読んでみたいと思った。
女性の心理を知るには、役に立つかも?
地図で読む松本清張 北川清、徳山加陽(著)
松本清張の代表作品に出てくる土地を、地図を使って解説している。
当時の地図を使っているので、作品での描写がとてもわかり易い。
やはり文字を追っているだけよりかは、ビジュアル的な資料があると、登場人物の動きも大変イメージしやすい。
読んだことのある作品でも、再度読みたくなってくる。
犯人に告ぐ 雫井脩介(著)
連続殺人事件を解決するために、テレビを使って公開捜査が行なわれる。
捜査官が犯人とテレビを通じてやり取りするとは、ありそうでない設定だと思っていたが、実際に描かれるとマスコミ内部でのやり取りも含めて面白かった。
警察組織内の動きもいろいろあり、それぞれの人たちの思惑も絡んで、読みごたえがあった。
私が語りはじめた彼は 三浦しをん(著)
ある大学の先生を中心に物語が展開していく。
先生と関係ある女性たちと関連する男たち、それぞれが色んな感情を持って生きている。
人の気持ちはなかなかわからないし、自分の気持ちもなかなか人に伝わらない。
でも人を信じることができなくなると、一番つらいかも。
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林正恭(著)
オードリー若林のエッセイ。
資本主義の日本社会を離れて、社会主義のキューバの様子を見に行く一人旅。
日本とは違った社会で生きる人たちに出会い、その街並みを見て、感じる著者の思いが綴られている。
日頃日本の社会にいると、旅で心をリフレッシュしたい気持ちはよくわかる。
そして、今回の旅は、それだけが目的ではなかったようだ。
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