ITプロジェクトあるある、IT関連のプロジェクトでよくあること(その1):プロジェクトはすんなり立ち上がらない

プロジェクトはすんなり立ち上がらない

新しいビジネスや業務改革などのために、会社内で新規にシステムを開発したり導入したりする必要が出てきたときに、それが複数の部署が関与するようなある程度大規模なものである場合は、社内で独立したIT関連のプロジェクトとして立ち上げることになります。

新規システムの開発や導入となると、システム部門を始め、システムを使うユーザ部門など複数の部署から関与する人が出てきますので、当初は色んな人達がプロジェクトに関して口出しをしてくることがあり、時には自分勝手な意見が出ることもあります。

例えば、自分たちの利害に関わることには積極的に主張してくるのですが、そのプロジェクトに対して要員やコストを負担することになると、途端に消極的になったりすることがよくあります。

プロジェクトを立ち上げるためには、プロジェクトマネージャを始めとする要員や予算を確保する必要がありますが、関連する人たち、ステークホルダーが多すぎるとなかなか決まらないこともあります。

また、プロジェクトスポンサーと呼ばれる役員クラスの方たちがたくさん関与する場合も、責任の所在がはっきりしないので、どの部署の誰がそのプロジェクトの責任を取るのか曖昧なこともよくあります。

このように、プロジェクトを組織して発足させるまでには、社内ではいくつかの駆け引きがあり、社内政治が必要になります。

プロジェクト関係者または周りでのあるある話

(A):「今度新しいITプロジェクトが立ち上がるらしいね。」

(B):「そうなのか。じゃあ、今度こそはあの機能を実装してほしいな。」

(A):「でも、そのプロジェクトでは、各部署でかなりの人や時間を取られるみたいだぞ。」

(B):「えー、勘弁してよ。こんな忙しいのにプロジェクトになんか関わっていられないよ。」

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