キャリアの見直し-5:インターネット関連業務との出会い

以前話題になったY2K(西暦2000年)問題が過ぎ去り、インターネットが普及し世間で一般的になった頃に、自社のウェブサイトを立ち上げることになり、少しずつその仕事に携わるようになりました。

これは自分にとって、仕事の性質上大きな転機でした。それまで自分が携わってきた社内情報システムの仕事とインターネット関連の仕事とは全く違うものでした。

社内情報システムの運用は、日中にオンライン処理、夜間はバッチ処理を行い週末はシステム停止してメンテナンスをするような体制でしたが、インターネットのシステムでは24時間365日稼働しなければならないのです。

まさしく昔あるCMで流行ったように「24時間働けますか?」の世界で、その頃から緊急連絡のために今ではもう見ることのないポケベルを持つようになり、夜間や休日も気が休まる時がない状態になりました。

この頃は、システムというものは正常に稼働していて当たり前で何か問題が発生すると運用する側が責められるような一般的な評価に対して、運用担当者として本当に苦しい思いをした時期でもあります。一度先輩社員に、自分たちが苦労してシステム運用していることが正当に評価されていないのはおかしいと愚痴をこぼしたこともありますが、それは自分がそのような仕事を選択しているからで、そのような評価は受け止めるしか仕方がないと諭されて、何とか自分の気持ちを整理したこともあります。

また、これを機に、社内情報システムで使われていたそのシステム独自のテクノロジーとは違うインターネットのテクノロジーに触れることになりました。社内情報システムでは閉じた情報システムネットワークだったのが、インターネットのシステムではオープンなネットワークなり、それまではその社内情報システムでしか使われなかった独自の技術を覚えることが必要でしたが、汎用的なインターネットのテクノロジーを身に着けることができて大変良い経験だったと思います。

この期間にインターネットの基本を習得できたおかげで、その後インターネット関連の仕事をするうえで新しいシステムやテクノロジーが必要になっても対応する力ができたと思います。(続く)

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