過去に読んだ本:一言書評・読書ログ-25

2010年前後頃から読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。

キケン 有川浩(著)

成南電気工科大学の機械制御研究部、略して「機研」での青春小説。

部長上野、副部長大神、新入生元山や池谷たち、若者男子のハチャメチャな行動は、実際の爆発を交えて本気さが描かれている。

学生特有のつまらないことに本気をかけ、後先あまり考えない、体力だけが勝負みたいな世界だ。

なんだかなつかしいな。

やめないよ 三浦知良(著)

カズのエッセー。横浜FCでの2006年から2010年までの記録。

とにかくカズは前向きだ。

どんな事があっても、少しでも前に進もうとするところが本当にすごい。

また、他人の批判を一切しないところがとても潔い。

他人からの批判もすべて受け入れる器の大きさを感じる。

若い頃からブラジルで苦労してきたことが、やはり大きく影響しているのかな。

増補版ビートルズ ハンター・デヴィス(著)

ビートルズの生い立ちから、解散してその後85年までの記録。

これを読むと、ビートルズとしてやりがいを持って成功していたのは、ほんの2、3年のことだと分かる。

66年にツアーをやめてからは、結構ばらばらになった感じ。

それでもヒット曲を出し続けたのは、すごいことだと思う。

リバプール出身の若者が、あっという間にスターになってしまったということがよく分かった。

昔ビートルズというのは、すごい天才たちが何年も長い間音楽界を牛耳っていたように思っていたが、現実はそうではなかったようだ。

でも、やはりビートルズは偉大だと思う。

デッドエンドの思い出 吉本ばなな(著)

切ない恋の物語。ミミちゃんは婚約者に振られるけど立ち直る。

少しおっとりとしているけれど、なんだか冷静な女の子たち。

切ない思いをしながらも、前を向いて生きているのがとてもたくましいと思う。

辛くて涙が出るみたいだけど、女の子たちはそれを乗り越えていける力があると思う。

男はそうはいかないけどね。

ハゲタカ 真山仁(著)

投資ファンド社長の鷲津は、父の復習のために銀行を倒そうとする。

三葉銀行社員の芝野は、銀行をやめ企業再生に取り組む。

ミカドホテル経営の松平は、父のあとを受けて奮闘する。

バブル後の日本経済で、企業再生を巡って三者三様の物語が進む。

企業買収か再生か、経営者の責任を問われる厳しさがある。

日本経済の裏側を見たような気がする。

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