ビジネスでのIT活用術(IT初心者向け)-16:システムベンダーへの依頼の仕方

システムを構築や開発する際は、システムベンダーに依頼をすることになりますが、そのときの依頼の仕方には考慮すべき点があります。

あまりITに詳しくない方がシステムに関して何か依頼するときには、システムのことは置いておいて、まずは自分が叶えたいことをストレートに伝えると思うので問題はないのですが、少しでもITに関する知識がある方は注意が必要です。

それは、システムベンダーの担当者には、素直に自分のビジネスの要望を伝えるべきだということです。つまり、どのようなシステムを構築や開発をするという話をする前に、まずはシステムを使って何をしたいのかというビジネス要件を明確に伝えることが大切です。そして、その要望に関するビジネスの背景や理由も同時に担当者に伝えます。なぜなら、要望の背景や理由を伝えることにより、その要望を満たすためには、別のビジネス要件にするほうが良いこともあるからです。

そして、ビジネス要件からどのようなシステムを構築・開発するかについては、システムベンダーにまずは提案してもらうほうが、ビジネスの要望を網羅した提案が出てくる可能性が高いと思います。とにかく、システム仕様の設計については、まずは専門家であるシステムベンダーに任せるべきです。そして、そのシステム仕様がビジネスの要望を満たしているのかを、システムベンダーと一緒に検討したほうが効率的です。

私もよく経験するのですが、ITに詳しい方や、また現行システムに詳しい方から、システムに関する要望を聞く場合には、往々にしてどのようなシステムを構築や開発をしてほしいとか、現行システムをこのように改修してほしいとかという依頼が多いです。しかしながら、そもそものビジネスでの要望やその背景を聞いていくと、実は別のシステムを構築・開発したり、別のシステム改修をしたほうが良い場合がよくあります。

理想的には、システムベンダーの担当者がそのビジネスを知っている方が、良い提案が出てくると思います。また、担当者がビジネスとシステムの両方詳しい人材であれば、自分たちのビジネスの課題を共有して、一緒に課題解決のためのシステムを検討することも可能になります。

Follow me!

あなたのご意見をお知らせください。