キャリアの見直し-1:学生時代から入社まで

社会人として働きだして30年以上がたち今後自分が定年退職した後について考えるために、これまでの自分のキャリアを振り返って改めて見直してみました。

まずは、学生時代までさかのぼって自分はどんなことが好きだったか、どんなことが得意だったか思い返してみると、新しい知識を記憶したり物事を理論的に考えたりすることが比較的得意だったように思います。つまり、何かを記憶しておけばできる教科や自分の頭の中でイメージができる範囲で理論的に考えられる教科については、そんなに努力しなくてもある程度の理解はできていたように思います。

しかし、自分がイメージできる範囲を超えた学問、例えば数学の微分積分や物理の定理などは、なかなか理解ができませんでした。実際に自分の目では確かめられないことをイメージするのは苦労をしましたが、このようなことを十分に理解するには豊かな想像力、イマジネーションの力が必要なのかもしれません。

このような背景もあって理系の勉強をすることには大変さを感じたので、文系の勉強をすることにしましたが、理論的に考えること自体は好きだったので、文系の中でも経済学を専攻することにしました。ところが、大学に入学して経済学を勉強していくうちに自分の中に違和感が出てきました。例えば、需要と供給の曲線が交わったところで価格が決定される理論のように経済を合理性だけを基準にしてとらえていくのですが、(これは今でもそうですが)自分には何かしっくりこないところがあるのです。実際の経済は合理性だけで動いているわけではないだろうとはその頃から感じていました。今では行動経済学など人間のかならずしも合理的でないところも含めた考え方が出てきていると思いますが、私が学生当時はそのような考えは主流ではなかったと思います。

そのような経緯もあり(これはもちろん言い訳ですが)学生時代はあまり勉強もせず将来の目標もないまま過ごしてしまい就職活動に至るわけですが、そこでご縁のあった今の会社、外資系食品会社に入社することができました。これが私にとっては大変幸運な出来事だったと今振り返ってつくづく感じています。(続く)

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