書評・読書ログ:読書術シリーズ:どのように読書はするべきなのか(パート2)

私は本が好きで時間があれば本を読んでいますが、はたしてそれが自分にとってどのような意味があるのかと考えたり、せっかく時間を使って読むのなら実のある読書にしたいと思ってきました。そこで、これまで読書に関する本を何冊か読んだので、いくつか紹介したいと思います。

いずれの本でも、読んでインプットするだけではなく、アウトプットすることの重要性を説いています。

読んだら忘れない読書術 樺沢紫苑(著)

読書には、とにかくアウトプットが大切だと説く本です。

「読んでも内容を忘れてしまうような読書は、何の役にも立っていない」と言われれば、そのとおりですと答えるしかありません。そこで、私が本書で気になった読書術をいくつか挙げてみます。

  • 本を読んで1週間に3回アウトプットすると記憶に残る
  • 心が動くと記憶に残る
  • 1冊の本から3行でもラインが引ければ、1500円の書籍のもとが取れたと言える
  • なりたい人が書いている本や推薦している本を読む
  • 本を手にとった瞬間ワクワクするのであれば、その本は即買い
  • 参考文献の数珠つなぎで、短期間で何冊もの本を固め読みしたほうが記憶に残りやすい
  • 色々なジャンルの本を試し掘りのように読むことを繰り返し、ここだと思ったジャンルがあれば、徹底的に関連の本を読む本堀りをしていく

頭は本の読み方で磨かれる 茂木健一郎(著)

著者にとっては、本は一つの生命体で友人のようなもので、一回だけ付き合って終わりでなく、時々対話をしてアドバイスを貰ったり、何気ない一言に救われたりするそうです。そのために、いい本との出会いは大切で、著者のおすすめは夏目漱石の作品です。

私が本書で共感した点を挙げてみます。

  • この世で最も脳に効くのは読書なのかもしれない
  • 時間を経て古典と呼ばれるようになった本は、文章表現の中でも最高峰
  • 読書を通じて様々な表現を知ることは、自己表現がうまくできるということにつながる
  • 一般的に言っていい本の見極めポイントは、それについて語りたくなるかどうか
  • 本を読む時に、内容を自分で語ることを意識してみる
  • 脳には雑食、乱読が大事。本の雑食なしでセレンディピティ(偶然の幸運)はない

本を読む人だけが手にするもの 藤原和博(著)

著者によると、本書は「なぜ本を読むといいのか」について考える本です。

著者のこれまでの経験から、若い頃は読書をあまりしなかったために、教養に欠けていたり、視野が狭かったりしたことも含めて、いかに読書が自分の人生に影響を与えたかが書かれています。著者の特徴的な言葉をいくつか挙げてみます。

  • 作品は作家の脳のかけらである
  • その脳のかけらを、読者は本を読むことで自分の脳につなげることができる
  • 読書は著者の論理を理解しようと努める行為の連続だ
  • 本に対する鑑定眼を磨く方法は、数が勝負なのだ
  • 本当に自分に必要な本と出会いたいと思う人には、習慣化した乱読をおすすめする
  • 本はただ読むだけでは終わらせないほうが、読書の習慣が続く
  • アウトプットが大切なのは、本を読んでそれを自分の意見にまでつなげることができるという成功体験になるからだ

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