過去に読んだ本:一言書評・読書ログ-28

過去にこれまで読んできた本、特に小説について、読んだ当時に書き留めたことなどをもとに改めて一言ずつ書いてみます。

水木さんの幸福論 水木しげる(著)

水木しげるさんの生涯と幸福に対する考えが書かれている。

子供時代は大変幸せだったが、戦争へ行って左腕を失ったり、戦後からマンガ家として売れるまでは、たいへん貧しい暮らしなどを経験された。

しかし、本来はのんびり屋なので、売れっ子になってから、少しペースダウンをしたようだ。

やはり戦争を経験した人は違うと思う。

「努力をするのではなく、好きなことを続けることが大切。」

「勝ち負けを目的としない。なまけ者になりなさい。」

靴ひも ドメニコ・スタルノーネ(著)

イタリアの家族4人の物語。

夫の浮気から始まり、年老いるまで夫婦や子どもたちの心の奥底にある感情を描いている。

読んでいて、自分の隠された感情を暴かれているようでこわかった。

誰にでもこのような感情が潜んでいるものだろうか?

満天のゴール 藤岡陽子(著)

シングルマザーと医師と老女が出会い、別れや死を経験しながらストーリーが進む。

別れや死は悲しいことだが、誰でも経験することだ。

それが理由やきっかけになって、人生を歩んでいる人もいるだろう。

でも、それを乗り越えるのは、かんたんなことではないと思う。

自分では、この物語の人物みたいにはなかなかなれないように思うが、物語からは勇気がもらえる。

知の旅は終わらない 立花隆(著)

この人も子供の頃から読書家だ。

日本や世界の文学全集や歴史物、伝記など、あと理系の本にも関心があったようだ。

素粒子物理学を勉強したかったらしいが、色弱だから理系に行けないと言われて文系に進んだらしい。

学生の頃もとにかく本を読んでいたし、ヨーロッパに長い間旅をしていろいろな気づきがあったようだ。

仕事の根本には、「人間はどう生きていくべきか」という問いがあったから、いろいろなジャンルへの知の追求・探求があったのだろう。

ビジネス・フォー・パンクス ジェームズ・ワット(著)

ブリュードッグというクラフトビール会社の創業者が書いたビジネス本。

大量生産ビールに対抗して、世の中のビール文化を変えるという使命を持っている著者による少し過激なアドバイス。

でも、そもそも人のアドバイスは聞くなということも主張しているのが、おもしろい。

内容は結構まともだと思うし、共感できるところも多かった。

ただし、自分はこの本に書いてあること全てはできないというか、やりたくないな。

道端の経営学 マイケル・マッチェオ他(著)

3人の大学院教授がともに旅をしながら、中小企業を訪問して経営の戦略について学ぶ。

すべての戦略は場合によりけりであるという、つまりシンプルで普遍的な法則はないという法則が述べられている。

確かに、ビジネスの世界にこれをやれば必ず成功するなどという法則はないと思うので、やはりそうかと納得してしまう。

世の中は常に変化しているので、戦略も常に変化していくということだろう。

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