IT部門あるある、社内システム部門でよくあること(その8):システム部門のコストは投資?費用?

システム部門のコストは投資?費用?

システム部門は、一般的にはコストセンターとみなされています。確かに社内のシステムは、基幹業務で使用される事が多く、それらは一般管理業務がほとんどですから、それをサポートするシステムは費用とみなされるのも仕方ないと思います。しかし、昨今は業務の効率化や自動化のためのシステムもあり、それらによりコスト削減、つまり利益増加に貢献しているので、システム部門としてはプロフィットセンターと見てほしい気持ちがあります。また、Eコマースに関わるシステムは、それ自体が売上を稼ぐのですから、利益を生むシステムと言えます。

新規にシステムを開発する場合は、売上増加や利益増加に貢献するとみなされる事が多く、プロジェクトになりやすく、かつシステム開発は投資とみなされるので、それに関わるコストは社内の理解を得ることが比較的容易です。ただし、システム開発プロジェクトは、私の経験からも思うように進まずに必ず当初の予算をオーバーするのですが、それでも投資予算の増額としてみなされます。

一方、一度構築したシステムに関わる改修やメンテナンス作業は、システム運用として対応される事が多く、これらのシステム運用にかかるコストは費用とみなされる事が多いです。ところが、このシステム運用にかかるコストが結構かさむことが多く、費用が多く必要になることに対しては、なかなか社内で理解してもらえません。

ユーザ部門(ユ)とシステム部門(シ)のあるある会話

(ユ):「今度新しいビジネスをサポートする新規システム開発が始まるらしいな。」

(シ):「そうなんですよ。社内プロジェクトとして進めるらしく、結構なコストかけて開発することになりそうです。」

(ユ):「システム開発にそんなにお金をかけるのは、会社としては費用がかさむだけじゃないの。(システムではなくて、もっと売上を上げる施策にお金を使うべきだろう。)」

(シ):「いや、これは会社として必要な投資だと思いますよ。(システムがあるから、会社は売上も利益も上げられているのに。)」

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