ビジネスでのIT活用術(IT初心者向け)-15:システムベンダーとの付き合い方

システムを構築や開発するにあたっては、簡単なシステムの場合を除くと、自分達だけではできないので、当然システムベンダーに依頼をすることになります。そして、一旦構築や開発が完了した後も、システムの運用において彼らとの付き合いは必要になってきます。

すなわち彼らとの付き合いは長くなることが多いので、単に自分たちが顧客で、システムベンダーがサービス提供者という関係だけではなく、お互いにビジネスのパートナーであるという関係を構築しておくべきです。

そのためには、顧客である自分たちの依頼することだけを、忠実に実行してくれるように求めるだけではなく、もっと自分たちユーザーのことを常に意識させるべきです。つまり、ユーザーがなぜそのような依頼をするのか、またはその立場も理解をさせると、こちらが想定した以上のより良い提案が出てくるようになります。また、顧客は可能な限り費用を抑えたいものですから、常にコストを意識させることも重要です。システムベンダーに何か提案を依頼したときに、時には予想もしない高価な提案が出てきたりするものですが、顧客のコストを意識させておくと、そのようなギャップはなくなります。

また、システム構築や開発作業は、担当するシステムベンダーの要員によって、その納期や品質が大きく左右されます。システム構築や開発は、人の能力に負うところが大きいために、優秀な人が担当すれば、満足できる結果を得られることになりますが、そうでなかった場合は作業自体が滞ったり、品質に問題があったり、最悪の場合は完了しないこともあります。したがって、システムベンダーに依頼する場合は、出来る要員を確保することが重要です。また、今後長期的な付き合いのことも考慮して、若くてもポテンシャルがあると思われる要員を確保して、そのシステムベンダーの優秀な要員のもとで彼らを育成させることもありかと思います。

最後に、ときにはシステムベンダーの担当者をほめることも必要です。彼らはシステムを正常に動かして当たり前と思われており、なにか問題があるとお叱りを受けることが多く、顧客から褒められることはあまり無いかと思います。しかし、彼らをビジネスパートナーとして敬意を持って接するのであれば、当たり前と思われることも感謝を伝えることは必要だと思います。なにかうまくできたことを褒めたり、感謝を伝えることに別途コストがかかるわけではないので、私自身は可能な限り意識して事あるごとに伝えてきましたし、そうすることによって素晴らしい成果や提案を提供してもらったと思っています。

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